スペイン2部サラゴサでプレーする香川真司(30)は2021年6月まで契約を残しているが、高額な年俸が来季の残留へ向けて妨げになると、スペイン紙マルカが29日に報じている。

同紙によると、サラゴサが1部に昇格できなかった場合、高額な年俸を受け取っている香川の退団が濃厚であるという。一方で昇格した場合でもすでにチームトップクラスの年俸ながら来季はさらに昇給する契約になっているため、チームにとどまることが難しいと伝えた。

もし香川が1部昇格を達成するキーマンならば、昇給は何の問題もないだろう。しかし、現時点では決定的な選手になっているとは言い難いと報道。入団当初こそ高いクオリティーを証明したが、その後はフィジカル面の問題が生じた。さらにチームメートのソロが好プレーを見せ始めたことや、今年に入ってハビ・プアードやブルギが入団したことで、徐々にスタメンの座を失ったと報じた。

しかし、香川にはスペインで成功するという夢があるため諦めることなく、自宅待機中もしっかりとトレーニングに励み、前向きな姿勢を示してきた。リーグ戦はまだ11試合残されているため、現在の状況を挽回するチャンスは十分にある。

(高橋智行通信員)