バルセロナのフランス代表FWウスマン・デンベレ(23)について、リバプールが今夏の獲得に乗り出しているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が4日、報じた。

デンベレはバルセロナ入団後に2度手術を行い、現在も負傷中であるにもかかわらず、欧州のビッグクラブからの人気は根強い。セリエAの強豪ユベントスはすでに獲得の意思を見せており、バルセロナの狙うボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFピャニッチを交渉に含むことも検討している。しかし、同クラブはデンベレのけがも懸念しており、来季はテストとして期限付き移籍で獲得する可能性もあるという。

そんな中、英国のさまざまなメディアでは新たにリバプールの名前が浮上し、買い取りオプション付きの期限付き移籍を望んでいると伝えられている。デンベレとリバプールのクロップ監督は共に選手、監督としてドルトムントに在籍した経験があるが、両者の在籍時期は重なっていない。それでも同監督はデンベレのクオリティーを非常に高く評価しているという。

しかし、リバプールが獲得に動くかどうかは、セネガル代表FWマネがリバプールを離れ、これまで移籍先候補として名前が挙がってきたレアル・マドリードなど、他クラブに移籍するかどうかに関係してくる可能性があるという。

5日にはデンベレの代理人がサッカー番組に出演し、「彼がバルセロナでプレーを続けることを確認している」と語った。しかし、ムンド・デポルティボ紙はユベントスへの期限付き移籍の話が出ているため、説得力に欠けるものだと伝えている。(高橋智行通信員)