18位のマジョルカは12日(日本時間13日)、アウェーで行われるスペイン1部リーグ第36節で4位の強豪セビリアと対戦する。試合当日のスペイン各紙は日本代表MF久保建英(19)について、12試合連続の先発出場を予想した。

マジョルカは前節、レバンテ相手に2-0で勝利し11試合ぶりに無失点に抑えた。久保は攻撃の中心となって試合を決めるチームの2点目を記録し、スペインメディアに高い評価を受けていた。

スペイン紙アスはセビリア戦に向け、「残留の夢がマジョルカに生き続けている」と伝え、ビセンテ・モレノ監督がハードスケジュールの中、メンバー変更を一切行わず、成功を収めたレバンテ戦と全て同じ11人で臨むと予想している。

システムは4-2-3-1で、GKはマノーロ・レイナ、DFはポソ、ヴァリエント、ライージョ、フラン・ガメス。そしてイドリス・ババとサルバ・セビージャがダブルボランチを形成し、久保がいつも通り右サイドハーフ、ダニ・ロドリゲスがトップ下、クチョ・エルナンデスが左サイドハーフ、ブディミールが1トップに入ると見ている。この中で、久保とともに右サイドでチームの攻撃の起点となる好調ポソにとっては期限付き移籍元のクラブとの対戦となる。

スペイン紙マルカの予想もアス紙と全て同じだが、久保のポジションは4-4-2の左サイドハーフとなっている。

ビセンテ・モレノ監督は試合前日に招集メンバーを発表しなかったが、クトリス、ペドラサ、アグベニェヌの3選手がけがで招集外になる予定。またマノーロ・レイナ、フラン・ガメス、サストレ、フェバスの4選手はセビリア戦でイエローカードをもらった場合、次節グラナダ戦で出場停止になる。

久保は今シーズンここまで、リーグ戦32試合(先発21試合)、2102分間出場し、4得点4アシストを記録している。

マジョルカのリーグ戦通算成績は、35試合9勝5分け21敗の勝ち点32。順位は降格圏内の18位のままだが、17位アラベスとの勝ち点差を3としている。

今回の対戦相手セビリアは前節、アウェーでビルバオ相手に2-1で勝利して3連勝を達成。リーグ戦12戦無敗をキープし、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけ、スペイン1部のクラブの中で特に好調のチームとなっている。

アウェーでわずか1勝しか挙げていないマジョルカにとって非常に厳しい相手となるが、1部残留に向け勝ち点獲得が必須となる。昨年12月にホームで行われた前半戦の対決で久保がフル出場したが、0-2で敗れている。

(高橋智行通信員)