レアル・マドリードのベルギー代表GKティボ・クルトワ(28)について、クラブ12年ぶりのサモラ賞(リーグ戦の最少失点GK賞)獲得が間近に迫っているとスペイン紙アスが報じている。

RマドリードのGKで最後にサモラ賞を受賞したのはカシリャスだったが、12年前の2007-08シーズンまでさかのぼらなければならない。それ以降の11シーズンはビクトル・バルデス(バルセロナ)が4回、クルトワ(アトレチコ・マドリード)が2回、クラウディオ・ブラボ(バルセロナ)が1回、オブラク(アトレチコ・マドリード)が4回獲得しており、RマドリードのGKに付け入る隙がなかった。

しかし今季、クルトワを中心にRマドリードは堅固な守備を築き上げてリーグ戦最少失点を誇り、3シーズンぶりの優勝まであと1歩のところまで迫っている。

クルトワの今季のリーグ戦成績は32試合出場18失点、1試合平均0.56失点でサモラ賞ランキングトップ。これに続き、オブラク(アトレチコ・マドリード)が1試合平均0.72失点(36試合26失点)で2位、ウナイ・シモン(ビルバオ)が0.88失点(32試合28失点)で3位となっている。

クルトワ自身は過去にアトレティコ・マドリード時代の2012-13年と2013-14年の2シーズンでサモラ賞を受賞しており、今回獲得した場合、6シーズンぶりとなる。2012-13年は1試合平均0.78失点、2013-14年は1試合平均0.65失点で、今季ここまで、それを上回る好成績を残している。

クルトワのサモラ賞受賞決定までにあと3試合残されているが、現在、リーグ戦5試合連続、462分間無失点中と好調を維持しているため、再び最優秀GK賞に輝く可能性が非常に高くなっている。最後の失点は第30節レアル・ソシエダード戦だった。(高橋智行通信員)