日本代表MF久保建英(19)の来季について、これまでにセビリア、ベティス、レアル・ソシエダード、ビリャレアル、グラナダ、オサスナ、セルタ、ヘタフェ、バリャドリード、レバンテ、アラベス、ウエスカ、オランダのアヤックス、イタリアのラツィオなど、さまざまなクラブが期限付き移籍の候補に挙がってきた。そんな中、新たにビリャレアルが最有力候補になっていると、スペイン紙アス電子版が3日に報じている。

同紙は、レアル・マドリードのゼネラルディレクター、ホセ・アンヘル・サンチェス氏と久保の代理人が先週、久保の来季についての話し合いを実施したこと、そして久保の最優先事項が年間40試合に出場して中心選手になることである、と伝えた。

現在、久保はビリャレアル、セルタ、グラナダ、オサスナの4クラブの最終的な提案を好意的に受け止めており、中でも特にビリャレアルを気に入っているという。ビリャレアルの新監督に就任したばかりのウナイ・エメリ氏が久保を強く望んでいることが決定打になる可能性があるとのこと。またセルタのオスカル・ガルシア監督も久保を求めている。

一方、Rマドリードが最も気に入っているのは、来季の欧州リーグ出場権を手にしているビリャレアルとグラナダの2クラブだ。久保がそのことに固執していない一方、Rマドリードは欧州カップ戦出場をより重要視している。

さらにRマドリードは、久保の期限付き移籍の費用値上げを考えているという。これまで、久保の期限付き移籍の手数料と年俸合わせて500万ユーロ(約6億円)を超える額を期限付き移籍先のクラブに請求する予定だと報じられてきた。しかし最近、バイエルン・ミュンヘンが久保の期限付き移籍に向け、高額オファーを準備していることを告げてきたため、値上げを検討しているとアス紙は伝えている。

またRマドリードはこのバイエルン・ミュンヘンのオファーについて、久保がスペイン国内でのプレー継続を望んでいるため、断りを入れたとのことだ。(高橋智行通信員)