香川真司が所属するサラゴサは4日、1部リーグへの自動昇格を要求する公式声明を出した。

スペイン2部リーグ最終節デポルティボ-フエンラブラダ戦は、フエンラブラダの選手たちが多数、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことにより延期された。これに伴い、フエンラブラダにプレーオフ出場圏内の6位入りの可能性が残されているため、1部昇格プレーオフも延期となっている。

それを受けサラゴサは、8月5日で契約切れとなるFWルイス・スアレスとの期限付き移籍の契約延長を所属元のワトフォードに申し入れたが、4日に断りの通知を受けたため、プレーオフで起用することが不可能となった。

ルイス・スアレスは今季のスペイン2部リーグで38試合に出場し、19得点4アシストを記録してチーム得点王になっている。そのためエースの途中離脱は、8季ぶりの1部復帰を目指すチームにとって大きな痛手となる。

サラゴサはプレーオフが延期されたことで、エースを起用できずに大きな被害を受けているため、2部リーグをこのまま終了させ、3位の自分たちを1部リーグに自動昇格させること、もしくは2部の上位6チーム全てを昇格させ、来季の1部リーグを23チームで構成するという要求を、スペイン政府のスポーツ上級審議会、スペインサッカー連盟、ラ・リーガ(スペインリーグ)に4日に出していた。

サラゴサは現在、13日と16日にフエンラブラダ、もしくはエルチェと1部昇格プレーオフ準決勝を戦う予定になっている。

(高橋智行通信員)