10日にレアル・マドリードからビリャレアルへの1年間の期限付き移籍が決定した日本代表MF久保建英(19)が現地時間の11日正午、ビリャレアルのホームスタジアム、エスタディオ・デ・ラ・セラミカ内で入団会見を実施した。またメディアの注目も大きく、約30名の報道陣が集まった。

久保は昨季のマジョルカでのプレーを振り返る映像が流された後、スペイン語で「まず何より、この素晴らしいチームの一員になれたことを嬉しく思っています。1度プレーしたことがありましたが、このピッチをしっかりと見たばかりで、とても素晴らしいと感じました。練習場も同様に素晴らしいですね。チームのことをできる限り助けることができたらと思っていますし、個人としてもチームとしても素晴らしいシーズンにできることを願っています」と挨拶した。

その後、ビリャレアルの選手として最初の記者会見に臨み、報道陣の質問に答えている。

 

-素晴らしい選手たちが揃っているため、素晴らしいシーズンを期待されていることについて

久保 僕自身も、チームメートと監督のサポートもありながら、素晴らしいシーズンを過ごせることを期待しています。どうなるのか楽しみです。

-ビリャレアルがボールを大切にしてプレーすることについて

久保 ビリャレアルと対戦した時、彼らのプレーリズムについていくのに苦労をしました。彼らは常にボールをキープしていましたからね。それが逆になることに、大きな興奮を感じています。

-ビリャレアル移籍を決めた理由

久保 ビリャレアルがベストの選択肢でしたし、僕も家族も代理人も全員がそう考えました。今から、これがベストの選択であったことを証明する必要があります。

-どのポジションでのプレーを望むか?

久保 DFとGK以外はどこでもプレーする心構えがあります。監督や何人かの選手たちと話しましたし、少しずつコミュニケーションを取っていきたいと思います。

-クラブの成長を助ける存在になれるか?

久保 個人としてもチームとしても素晴らしいシーズンを過ごすために、ここへやって来ました。すでに非常に大きな存在であるこのクラブを、より大きくするための助けができたらと思います。

-チーム内の競争

久保 素晴らしいチームには常に競争が存在します。より良いプレーができるようになるため、その競争を楽しむ必要があります。サッカーは集団のスポーツなので、全員で助け合わなければいけなせん。

-自身の注目度の高さについて

久保 かなり前から慣れていますし、うまく付き合えています。ピッチ外での注目については興味がありません。テレビで自分のことが話されても、あまり気にならないです。ただピッチ上のことだけに集中しています。久保は会見後、小雨の降る中、スタジアムのピッチに出て、ユニフォーム姿をお披露目し、報道陣の前でポーズを取った。(高橋智行通信員)