スペイン2部サラゴサ所属のMF香川真司(31)の契約解除が間近に迫るとサラゴサの地元紙エル・ペリオディコ・デ・アラゴン電子版が24日に報じている。

スペイン2部リーグのEU圏外枠は2枠だが、チームではブラジル人FWライー・ナシメントが来年で切れる契約を23年まで延長して残留が決定的に。1枠が埋まることになった。そのためもう1枠を占める香川が、セルタから期限付き移籍で加入したウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスの選手登録のために、EU圏外枠から外れなければならないとのこと。

しかし、サラゴサは26日に行われる今季のリーグ初戦ラス・パルマス戦に向け、ガブリエル・フェルナンデスを登録せず、翌節のアルコルコン戦まで先送りにすることを考えているという。その理由は入団したばかりで準備不足であること、そして香川の件を解決しなければいけないためである。

そのためサラゴサは香川との契約解除に向け、契約の残る今季の年俸約50万ユーロ(約6250万円)を今後3年間で支払うことを申し出たものの、合意に達していないとのこと。

また同紙によると、香川がルベン・バラハ新監督の構想に入っておらず、すでに数日前、クラブのスポーツディレクター、ラロ・アランテギ氏から退団すべきだと告げられているという。

そんな状況の中、香川の移籍先の最有力候補として同じスペイン2部のラリョ・バリェカノが挙がっている。香川はスペインでのプレー継続だけを望んでおり、すでに米MLS、トルコ、カタールからのオファーを断っているという。またスペイン2部ログロニェスへの期限付き移籍のオプションもあるが乗り気ではないとのことだ。(高橋智行通信員)