スペイン1部バルセロナが、セリエAインテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(23)の獲得を目指して交渉に動くと、スペイン紙マルカが25日に報じている。

今夏の移籍市場の終わりが近づく中、バルセロナはFWルイス・スアレスをアトレチコ・マドリードに放出した。それ以外にも、ここ数日間でアルトゥーロ・ビダル、ネルソン・セメドを放出したことで、給与総額を約7000万ユーロ(約87億5000万円)下げることに成功。さらにセメドの移籍金として3000万ユーロ(約37億5000万円)を手に入れ、ラウタロ獲得に動くことが可能になったとのこと。

しかし、インテル側がラウタロの移籍金として1億ユーロ(約125億円)を要求する可能性があることが大きな問題になるという。バルセロナは約125億円でラウタロを獲得した場合、新たな選手を放出しなければ、補強が必要な右サイドバックとセンターバック獲得が非常に難しくなるためである。

ラウタロを獲得できなかった場合、その代わりとして、ロナルド・クーマン監督が希望するフランス1部リヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイが候補に上がる。また別のオプションとして、スペイン2部ジローナのウルグアイ代表FWクリスティアン・ストゥアーニ、カタール1部アル・ドゥハイルの元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチといったベテラン選手をリストアップしていると同紙は伝えている。

いずれにしてもバルセロナにとって、近々行われると推測されるインテル・ミラノとの交渉が最重要になってくる。(高橋智行通信員)