バルセロナは27日、20-21シーズンのスペイン1部リーグ初戦で日本代表MF久保建英を擁するビリャレアルと対戦する。今季開幕を迎えた前日、ロナルド・クーマン監督が記者会見に出席した。その模様をスペイン紙アス電子版が26日に伝えている。

戦力外通告を出した後、紆余(うよ)曲折を経てアトレチコ・マドリード移籍が決定したルイス・スアレスについて、クーマン監督は「私がスアレスの映画の悪役だったように見えるかもしれないがそうではない。私は彼に敬意を払っていた。出場時間を得るのが難しいかもしれないが、残留するならメンバーのひとりに加える予定だと伝えたんだ。あれは私だけではなく、クラブの決定でもあった。ここには可能性のある若者がいるし、あれもサッカーの一部だ。ルイスと私は尊重し合っていた。彼にはアトレチコ・マドリードに移籍する機会があったし、私は幸運を祈っている」と自己弁護した。

スアレスが退団したことにメッシが腹を立てていると伝えられているが、それには「クラブの友人が去ったので悲しいのは当たり前のことだ。彼らは長年一緒に過ごしてきたからね。でも重要なのはどのように練習に取り組みプレーするかだ。でもレオは練習や試合でみんなの模範だった。影響はあるが、大きな意欲を持って戻ってきた。そしてそのことを試合で示してくれるはずだ」と言及した。

メンバーに満足しているかについては「常にチームにいる選手、そして不足している補強について話す必要がある。まだメンバーを向上させ、選手を放出するために2週間残されているが、自分たちの抱える選手たちに集中する必要がある」と見解を述べた。

インテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス、もしくはリヨンのオランダ代表FWデパイがスアレスの代わりの候補かについては「獲得の可能性を全く切り捨ててはいないが、私は入団する可能性のある選手ではなく、今いる選手たちについて話す」と返答した。

すでにリーグ戦2試合を戦っているビリャレアルにアドバンテージがあるか? そう問われると「そうかもしれないが、我々は十分な準備ができている。3~4週間しっかりと練習に取り組んできた」と返答した。(高橋智行通信員)