FW南野拓実(25)が所属するリバプールがアーセナルとの全勝対決を制し、開幕3連勝を飾った。先制された後に3ゴールを奪取。新加入のFWジョタも移籍後初ゴールをきめるなどの快勝劇だったが、ユルゲン・クロップ監督(53)は試合直後のインタビューで、英スカイスポーツで解説していた元アイルランド代表のロイ・キーン氏の「ずさん」という試合評論に対し、強く反論を展開した。

スタジオでキーン氏は「今夜、リバプールが3ゴールを決めた。ゴールを決めるのは決して簡単ではない」と前置きした上で「前回のホーム戦で4ゴールを挙げ、得点力がある。後半に1、2回ずさんなところがあったが、良い仕事を終えた。良いシーズンのスタートだ」と解説。しかし、クロップ監督は「ずさんな」というコメントが気に入らなかった。

試合後のライブインタビューで、いきなりキーン氏のコメントに疑問を呈した。クロップ監督は「キーン氏は今夜、ずさんな試合をしたと言ったと聞きましたが、言いましたか?」と詰め寄った。キーン氏から「1つか2つのチャンスを諦めたと思います」などと返答されるとヒートアップ。「今夜はずさんなパフォーマンスでしたか? 多分、キーン氏は別試合について話したのでは。このゲームについてはありえない。信じられない説明だ。ずさんなものは何もない。最初の1秒から100%支配的だった」とまくしたてた。

キーン氏から「あなたは聞き間違えたと思う。ずさんな瞬間がありましたが、素晴らしいと言いました。私は称賛した。あなたは正しく聞いたのだろうか。残りの部分を聞く必要がある」とコメントの意図を説明されると、クロップ監督は「スピーカーから『ずさんな』という言葉を聞いたので、今夜の試合についてだと思った。(正確に聞かず)間違っていました。100%(のコメント内容を)聞きます」と皮肉まじりに返答していた。