負傷中のビリャレアルのスペイン代表FWジェラール・モレノ(28)が27日、グループ練習に復帰し、29日に行われる欧州リーグでの戦列復帰が濃厚だとスペイン紙アスが同日に伝えている。

チームの大きな得点源の一人であるエースのジェラール・モレノは今月の代表ウイークで代表戦2試合に出場した後、左足ハムストリング筋腱(けん)を負傷して離脱を余儀なくされ、復帰までに2~3週間かかると報じられていた。

それ以降、個別メニューを続けていたジェラール・モレノだが、アス紙によると27日より全体練習に復帰し、全てが順調にいった場合、医師の試合出場許可が下り、29日にアウェーで行われる欧州リーグ・1次リーグ第2戦カラバフ(アゼルバイジャン)戦で戦列復帰するとのこと。同試合はアゼルバイジャンが隣国アルメニアと紛争中のため、代替え地のイスタンブール(トルコ)で開催される。

しかしカラバフ戦は復帰直後のため途中出場となり、11月2日にホームで行われるリーグ第8節バリャドリード戦で本格復帰すると予想されている。

同紙は、ビリャレアルが前節カディス戦をスコアレスドローで終えた後、エメリ監督と選手たちが総括的な分析を行い、「攻撃面で試合の均衡を崩すポイントが欠けていた」と判断したという。

そして「ホームでは力強さを証明しているが、ゴールチャンスを作る際、パレホやジェラール・モレノのような選手たちを欠いていることにも気づかされている」と伝えており、エース復帰はエメリ監督にとって朗報となる。

ジェラール・モレノは今季、リーグ戦5試合に出場して3得点1アシストを記録してパコ・アルカセルに次いでゴールを決め、チームで最もシュート数の多い選手になっている。(高橋智行通信員)