来季去就について様々な報道が出ているレアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオラモス(34)に対し、パリ・サンジェルマンが何のオファーも準備していないと、フランス紙ル・パリジャンが17日に伝えた。

来年6月30日で契約の切れるセルヒオラモスは現在、Rマドリードと契約延長に向けて交渉中。それが合意に達しない場合、パリ・サンジェルマンが来夏、年俸手取り2000万ユーロ(約24億円)の3年契約のオファーを出す準備をしていると、スペイン紙アスが16日に報じたばかりだった。

これに対しパリ・サンジェルマンと関わりの深いル・パリジャン紙は、パリ・サンジェルマン首脳陣が現在、セルヒオラモスとの契約ではなく、1億2000万ユーロ(約144億円)の損失が出ると見込んでいる財政面の仕事に集中していると伝えた。

さらに同紙は、もしパリ・サンジェルマンが収支バランスをうまく調整し、シーズン終了時に経済的余裕がある場合、Rマドリードが来夏獲得を狙っていると報じられるフランス代表FWエムバペの引き留めを目指すとし、セルヒオラモスのRマドリードとの契約延長にパリ・サンジェルマンがうまく利用されているのでないかと疑問視している。(高橋智行通信員)