25日に死去したディエゴ・マラドーナ氏がかつて所属したナポリも悲しみに包まれた。

84-85年シーズンから90-91年シーズンまで在籍し、86-87年シーズンにはクラブ初のセリエA優勝に導き、89-90年シーズンには2度目の栄冠をもたらした。また、欧州リーグの前身に当たるUEFA杯を88-89年シーズンに制した。この日行われたリエカ戦は無観客だったが、サンパオロスタジアム周辺には多くのサポーターが集まり、ろうそくに火をともし、マフラーやシャツをささげて「キング」の死に涙した。

ナポリ主将のFWインシーネはスタジアムの外に出て花束を置き、「彼はここでプレーしたときも去った後も、常に私たちを守ってくれた。彼は常に我々のことを思ってくれていた。今度は我々が彼のことを心にとどめなければならない。ナポリ市民にとっては悲しい日だ。彼は史上最高の選手だった。彼がナポリのシャツを着てこのスタジアムでプレーしたことを光栄に思う」とマラドーナ氏への思いを語った。

ナポリの選手は試合前の練習で全員がマラドーナ氏の10番と彼の名前が背中に付いたシャツを着て練習。ガットゥーゾ監督もマラドーナ氏のシャツを着た。

試合は前半41分にオウンゴールで先制し、後半30分にFWロザノが追加点を挙げ2-0で勝利し、勝ち点を9に伸ばしてF組首位を守った。FWポリターノは「トロフィーを獲得しよう。(マラドーナ氏に)ささげるために」と32年ぶりの制覇を誓った。