国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長(50)は4日、オフサイドのルールを改善するための話し合いが行われていると説明した。

現在VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入により、人間の目では確認できないようなわずかなオフサイドも分かるようになっている。ただ選手や監督たちの間には「そこまでギリギリのオフサイドを判定するために何分も時間を費やすのは、サッカーの精神に反するのではないのか」という声も出てきている。

インファンティノ会長は「オフサイドのルールは過去100年の間に発展してきた。そしていま一度、話し合いが行われている。我々がオフサイドのルールを改善できるか考えているのは、VARが問題なのではなく、攻撃的なサッカーを促進したいからだ」と説明。

その上で「論点は、攻撃側によりアドバンテージを与えるべきか。そしてギリギリの微妙なオフサイドを取らなくなったら、攻撃的なサッカーは促進されるのかということだ」と話した。

このような話し合いは、規則など重要事項を決定する機関である国際サッカー評議会(IFAB)で行われているが、なかなか着地点を見いだせていないという。