国際サッカー連盟(FIFA)の理事会が4日(日本時間5日)にオンラインで開かれ、21年の同大会を日本で開催することを決めた。来年12月、7チームが出場する現行方式で行われる。国内開催は16年大会以来。Jリーグ勢はACL王者にならなくても、開催国枠で出場できる。この日オンラインで取材に応じた日本協会の田嶋幸三会長(63)は「理事会で、日本でやることを全会一致で決定した」と話した。

最後の国内開催だった16年大会では鹿島が日本勢として初めて決勝に進出。現在MF久保建英を保有するスペイン1部レアル・マドリードと対戦し、MF柴崎岳(現レガネス)らが中心となって健闘した。来日したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらスター選手が活躍するなど見応え十分だった。

今年のクラブW杯は新型コロナウイルスの影響で延期され、来年2月にカタールで行われる。当初は21年大会から24チームが参加する方式に改編し、6、7月に中国で開催予定だったが、これも延期となっていた。田嶋会長によると、日本開催決定は、コロナとの共存に対するノウハウなどを持っていることが評価されたようだ。

詳細日程は今後詰めていくが、現段階では12月19日に決勝を行うことを想定。Jリーグや天皇杯、日本代表の東アジアE-1選手権などとの調整が必要となる。日本協会は来年9月に100周年を迎えることから、同大会を記念事業の1つとして成功させたい考え。田嶋会長は「できれば、お客さんを満員に入れてやれれば」と、コロナ禍の収束を願った。

◆クラブW杯 FIFAが主催する、クラブチームの世界一決定戦。00年に第1回が開催され、第2回の05年から欧州王者と南米王者が戦うトヨタ杯の代わりとなる6大陸王者によるトーナメント方式となった。07年の第4回から開催国枠も新設。前回大会優勝はリバプールで、最多優勝はRマドリードの4度。日本勢の最高成績は16年大会の鹿島で準優勝。21年大会から毎年でなく4年に1度の開催とし、出場チーム数も24に拡大する予定だった。