欧州サッカーを揺るがす一部強豪クラブによるスーパーリーグ構想から、イングランド・プレミアリーグ勢が一転、手を引いた。

構想が明らかになってからわずか2日。20日夜(日本時間21日未明)に、プレミアのビッグクラブが声明を出し、参加しない、参加の手続きを取りやめると表明した。

マンチェスター・ユナイテッドはクラブ公式サイトに「ヨーロッパスーパーリーグに参加しません」とし、その上で「ファン、英国政府や、関係者の反応に注意深く耳を傾けてきた。持続可能な解決策を導き出すことに、取り組んでいく」とした。

アーセナルは、ファンへのメッセージとして「スーパーリーグから撤退します。間違った決定を下したことを、おわびします」と、素直に伝えている。何とも潔い。

トットナム、マンチェスター・シティー、リバプールも同様の声明を出した。最後に、チェルシーも「撤退の正式な手続きを開始した」と声明を出した。これで、プレミア勢は、スーパーリーグ構想から、そろって一気に手を引いた。

続々と批判の声が上がり、サポーターによる抗議活動にまで発展。一方で、欧州メディアによると、国際サッカー連盟(FIFA)とともに反対の姿勢を鮮明にしている欧州サッカー連盟(UEFA)が、同リーグに参加するクラブを今季欧州チャンピオンズリーグ(CL)、欧州リーグから除外する可能性も取り沙汰されていた。