レアル・マドリードからレアル・ソシエダードへ完全移籍した日本代表MF久保建英(21)について、契約内容の詳細をスペイン・アス紙電子版が20日に報じた。

同紙によると、Rソシエダードは600万ユーロ(約8億4000万円)で当初報じられていた保有権の50%ではなく、全権利を買い取ったという。

一方、Rマドリードは報道されていた買い戻しオプションではなく、今後5年間の先買権を保有しているもよう。これはRソシエダードが将来、他クラブから久保へのオファーを受けた場合、Rマドリードが提示額と同じ金額で優先的に久保を買い取ることができるというもの。しかし全ては久保が復帰を希望した場合に限るという。

さらにRマドリードは、Rソシエダードが久保を将来、他のクラブに売却した場合、キャピタルゲイン(購入価格と売却価格の差による収益)の50%を受け取る権利を保有しているという。

例えばRソシエダードが久保を4000万ユーロ(約56億円)で売却した場合、移籍金としてRマドリードに支払った600万ユーロ(約8億4000万円)を差し引いた3400万ユーロ(約47億6000万円)がキャピタルゲインとなる。そのためRマドリードはその50%の1700万ユーロ(約23億8000万円)を手にすることになる。

またアス紙は久保の契約解除金について、Rソシエダードに今夏加入したモハメドアリ・チョー、ブライス・メンデスと同じ6000万ユーロ(約84億円)に設定される予定だと伝えている。(高橋智行通信員)