ケルン大迫、まさかのボランチに「選手いないんで」

<ブンデスリーガ:フライブルク2-1ケルン>◇12日◇フライブルク

 FW大迫勇也(26)がまさかのボランチで、同点ゴールの“起点”となった。

 1点を先制された直後の前半33分、ケルンは守備的MFヘーガーを下げてMFクレメンスを投入。このメンバー変更に伴い、3トップの右FWでスタメン出場していた大迫がボランチにポジションを移した。慣れないポジションながら、周囲の様子に気を配りながら、攻守のバランスをとってプレー。そして前半39分、大迫が中盤でボールを持ち、ドリブルで持ち運ぶ。相手と競り合いこぼれたボールをMFクレメンスがMFビッテンコートへスルーパス。右足シュートはGKが防いだが、詰めていたFWモデステが難なく押し込み1-1の同点とした。

 大迫はその後もスライディングでボールをカットし、そこからの攻撃で惜しいシュートに結びつく場面も。後半17分にはFWモデステに好パスを通したが、シュートはGK正面。後半32分に勝ち越されると、大迫はタイミングをみて前線へ攻撃参加。37分にはFWモデステのクロスに頭から飛び込んだが、GKが先にクリアされた。試合は1-2で敗れ、リーグ戦では7試合ぶりの黒星。それでも大迫はフル出場し、安定感のあるプレーでチームを支えた。

 ボランチでのプレーについて、大迫は「まあ選手いないんでね、もうボランチの選手が。難しい時間は続いてますけど、ただここはチームみんなで踏ん張るときだと思うし、顔を挙げてまた頑張るしかないですね」。そして「やっぱりボランチは考えることが多いんで。やっぱりFWと違うな、違う疲れがあるなと思いますけど。次を予測しなきゃいけないとか」とも話した。

 いつもと違う役割でも、与えられた中で奮闘した大迫は「やっぱ前がいいですけどね、それはもちろん。監督もわかっていることなんで。ハーフタイムで、そういう感じのことを言われたんで。選手がいないから、お前はできることはわかっている、みたいな感じで。今ちょっと我慢してくれ、みたいな感じで言われたんで。続けていくしかないですね」と納得の表情だ。

 チームはリーグ戦7試合ぶりの敗戦。順位は7位と欧州カップ戦圏内の6位圏内へ負けられない戦いが続く。そんな状況を楽しむかのように大迫は「悪くはないですよ、雰囲気は。むしろリーグ戦2連勝から始めることができたんで。まあ次勝てばまたね、上も見えてくるし、ホームでできるし。攻撃的なサッカーして、また頑張ります」と、どこまでも前向きだった。(中野吉之伴通信員)