ネイマール「人生で最も幸せ」布陣変更バルサ大逆転

パリサンジェルマン戦の後半、PKでチーム5点目を決めるバルセロナFWネイマール(左)(ロイター)

<欧州CL:バルセロナ6-1パリサンジェルマン>◇決勝トーナメント1回戦◇8日◇バルセロナ

 バルセロナ(スペイン)が、ホームでパリサンジェルマン(フランス)を6-1で下し、2試合合計6-5として10季連続のベスト8進出を果たした。後半43分から約7分で3点を奪い、約3週間前の第1戦の0-4から大会史上最大の逆転を完遂した。

 バルセロナが奇跡を起こした。サッカー史に残る大逆転劇。今季限りで退任するルイスエンリケ監督は「今日のことを説明するのは難しい。まるでホラー映画のシナリオみたいだった」と喜び、DFピケは「奇跡の試合、お祭り、歴史的な勝利だ」と叫んだ。

 準々決勝進出には3点が必要となって、敗色濃厚の終盤に試合を動かしたのはFWネイマールだった。まずは後半43分。ペナルティーエリアのやや外、左45度からFKを直接決めた。あと2点。表示されたロスタイムは5分。その3分後には、FWスアレスが倒されて得たPKを「本当に集中して」蹴って1点差とした。

 こうなれば、約9万人のサポーターの後押しを受けてムードは最高潮だ。終了間際、バルセロナはGKテアシュテゲンも参加してパワープレーに出た。ネイマールは、ドリブルでの切り返しから相手をかわし、左足で浮き球のボールを前線に送る。オフサイドラインぎりぎりで抜け出したDFセルジロベルトが右足を伸ばし、逆転弾がゴールネットを揺らした。スタジアムは優勝したかのような騒ぎとなった。

 10年連続の8強入りで2大会ぶりの頂点に1歩前進。昨夏のリオ五輪で母国を優勝に導いて「人生で最も幸せだ」と歓喜したブラジル代表FWは、7分間で3得点に絡んだ一戦を「サッカー選手としてキャリアで一番の試合」と振り返った。だが、余韻に浸る時間は長くない。「われわれはまだ何も勝ち取っていない。これからの道は長い」と、2季ぶりのCL制覇に目を向けた。【山本孔一通信員】

 ◆3点目までサイドからの攻撃が得点に結び付き、3-4-3の布陣が的中したルイスエンリケ監督は「リスクを冒したかいがあった」と胸を張った。4-3-3で2月14日の第1戦を落とすと、同26日のAマドリード戦とのリーグ戦から布陣を変更していた。就任1年目には、この日と同じように3バックに変更して14年12月の欧州CL1次リーグのパリサンジェルマン戦を制し、欧州CLなど3冠に導いた。あれから約2年。「人生の中で1度あるかどうかの夜」と喜んだ。