レスター岡崎無得点にも、監督「チームで一番重要」

<プレミアリーグ:ウエストハム2-3レスター>◇18日◇ロンドン

 レスターの日本代表FW岡崎慎司(30)がアウェーのウェストハムで、攻守に渡る泥臭いプレーでチームの3連勝に貢献した。

 岡崎はシェークスピア監督が指揮を執って以降、欧州チャンピオンズリーグのセビリア(スペイン)戦を含む4試合連続での先発出場。前半5分にMFマレズの得点で先制したレスターは、その2分後に岡崎がペナルティーエリア近くで倒されて得たFKから追加点。同31分には左クロスに頭から飛び込んだが触れず、GKにキャッチされた。結局、得点を奪えないまま後半31分に退いた。それでも攻守に渡って懸命に走り、体を張ったプレーは光った。

 チームは3-2と逃げ切り、今季初のリーグ戦3連勝で15位に浮上した。岡崎は試合後、自らのプレーについてあらためてこう話した。

 「僕は、言われなくてもメッセージがあれば、それに全力で応える気持ちはあるし、監督が今何を求めているか、チームが何を求めているかで、俺はやれることがあると思っているんで。今のこのチームで勝つためには、僕のやることっていうのは、みんなが出来ない分、そういうところをやらないといけないし。やった上で、ゴールを狙うっていうのが、今の僕の目標なんで、どっちもおろそかにはできない」。

 そんな岡崎に対し、指揮官も厚い信頼を寄せている。シェークスピア監督は記者会見で、4試合連続で先発しながらも無得点だった岡崎について質問されると「チームとして、彼は重要だよ。得点者やセーブしたGKに賛辞が集まることが多いが、チームパフォーマンスにおいて、チームが一番重要だと私たちは分かっている」と、きっぱりそう話した。

 そして次は日本代表として、W杯アジア最終予選(UAE戦・23日=日本時間24日、タイ戦・28日)に向かう。岡崎は「毎試合が勝負なので。日本代表は日本代表でまた全然違う監督の要求なので。またチームのスタイルも異なるし、新鮮な気持ちでもう一度日本代表に行ってガムシャラにチームに貢献したいと思う」と意欲満々。さらに「僕は監督からここをやれといわれたら、前の4つのポジションだったらどこでもできると思っている。ただ監督としたら前しかないと思うので。ただ大迫だったり、久保だったり、いろいろなチョイスがある中で、自分もそこで結果出せるように準備したい」。レスターでの勝利に貢献した男は、次は日の丸を背負っての全力プレーを誓った。