<ブンデスリーガ:Bミュンヘン2-2マインツ>◇22日◇ミュンヘン
マインツFW武藤嘉紀(24)が王者バイエルン・ミュンヘンを相手にフル出場し、持ち前の全力プレーを見せつけた。
武藤は3試合連続で先発し、2トップの一角でプレー。1-1の前半40分にペナルティーエリア内で倒され、貴重なPKを獲得。これをDFブロジンスキが決めて前半を2-1とリードして折り返した。だが後半28分に相手MFティアゴに同点弾を許し、試合は2-2のドローだった。武藤は試合終了の笛が鳴ると同時に、そのままグラウンドに倒れこんだ。マインツは勝ち点33の13位。武藤の試合後の一問一答は次の通り。(取材・中野吉之伴通信員)
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-試合終了の時にグラウンドに倒れこんでいたけど、全部を出し切ったという感じ?
「もう出し切りましたね。後半、ボールを触る時間が少なすぎた。こうなるのわかってましたけど、ほんと厳しかったなという。そんな中で得点に絡めたのは良かったなと思いますね」
-勝ち点1でおめでとうという感じか、それとも?
「いや、悔しかったですね。うん、勝ちたかった、勝てた、勝てました、絶対に。勝てたと思いますし、前半もいくつかチャンスありましたし、決めきっていれば、ほんとにしっかり勝てたんじゃないかなと思いました。相手もつかれてましたし」
-1-1に追いつかれる前に2-0にできるチャンスもあった
「2-0、3-0にできるチャンスはあったんじゃないかなと思いますね。そこはほんとに惜しかったと思いますけど、残留において勝ち点1、は非常に重要だったと思いますね」
-今日は特に残留争いをしているチームが全部負けただけに
「まあこの1点がだいぶ響いてくるんじゃないかなと思いますね」
-ものすごい走っていたけど、最初から気合がすごく入っていた?
「入ってましたねぇ。ここでキーパーがノイアーだったら、絶対に100%自分で蹴ってましたね。けど、チームメート、やっぱり残留争いもしてますし、やっぱりなんていうんだろ、みんなが、いつも蹴る人が決まっているんで」
-PKのキッカーはチームの中で決まっている?
「そうですね。決まってますけど、ノイアーだったら絶対に。練習してたんで、まあそれでけがしちゃったもんで。けどファールのとこも、ハリル監督が言ってるように、ちょっとずるがしこさ? あんまり当たってないですけど、少し当たったんで。それがチームのためにもなると思うんで」
-あの時はじゃあ納得して?
「まあ、けど蹴りたかったですね。ほんとに、みんなになだめられましたけど、頼むと」
-最初クルキッチからボールは奪い取ったけど
「それはもう。そしたらもう、落ち着けと(笑)。まあチームの雰囲気も壊したくなかったですし」
-PKの前のトラップはあそこにボールを置きたくて運んだ感じ?
「持ちこみたかったんだけど、前に行くとタッチ的にGKとの距離が短かったんで、難しいかなと思って切り返したら、相手が逆つかれた上に足出してくれたんで。うまくできましたね」
-今日相手がBミュンヘンで1トップということで難しいと声もあったけど?
「まあできると思いましたね。全然負ける気もしなかったです。けど1人で、いつもの張るのがジョン(コルドバ)で、自分がその周りを走っているので、そこの難しさはありましたけど。まあね、欲を言うなら、得点だけかな。あとは収めるところ収めたし。もっともっと仕掛けていってもよかったと思いますけど。明らかにボールを持たれる時間が長すぎて、守備に追われる時間が長かったので。最低限、納得はしてますね」