香川真司は出番なし、爆破犯逮捕には「半信半疑…」

ドルトムント香川真司(撮影・PIKO)

<ブンデスリーガ:ボルシアMG2-3ドルトムント>◇22日◇メンヘングラッドバッハ

 ドルトムントMF香川真司(28)はアウェーのボルシアMG戦にベンチ入りしたが、出番はなかった。

 試合は前半6分にMFロイスのPKで先制したドルトムントだったが、後半3分にオウンゴールで1-2と逆転を許す。しかし同14分にFWオバメヤンが同点ゴール、そして同42分にFKからDFゲレーロが頭で合わせ、決勝点を挙げた。ドルトムントは勝ち点56の3位。香川は公式戦4試合ぶりに出場機会なしとなったが、ミックスゾーンに現れたその表情に曇りはなく、26日のドイツ杯に気持ちを切り替えていた。

 香川の試合後の一問一答は次の通り。(取材・鈴木智貴通信員)

    ◇   ◇

 -疲れがあるから休みになった?

 「いや、わからないですけど。まぁ連戦は続いてたんで」

 -ポカール(ドイツ杯)を見据えて、みたいな?

 「いや、そういう説明はないですけどね」

 -自分の中では、そう(ポカールのために温存されたと)捉えている?

 「まぁまぁ、次試合あるんでしっかり切り替えて準備するだけです」

 -とりあえず試合は勝ち切れた

 「そうですね、まぁ失点の仕方が、流れを止めちゃいがちなような、ミスだったんで。まぁでもそれ以外は相手の怖さは前半から感じなかったですし、その1番警戒していた自分たちのミスというのが出てしまったけど、でもそのあとしっかり逆転できたというのは、チームに勢いや自信を与えてくれると思います」

 -CL(欧州チャンピオンズリーグ)で負けて一息ついてしまう、みたいなところは?

「まぁもちろんチャンピオンズっていう大きな大会で敗退してしまったのは、チームにとっても目標を見失いがち…リーグもそうですけど、なかなか…順位が決まりつつあるのでね、もう1回ポカールで…リーグ残り3試合、そして(ポカールの)決勝に備えられるように、可能性を残していきたいと思います」

 -爆破事件の犯人が捕まったが

 「まぁ一応、自分たちが思い描いていた犯人ではなかったというか。まぁただ半信半疑なところはまだまだありますし。まぁでもホントにこういう事件がなくなることを祈ってるし、そういう意味ではセキュリティーであったり…、まぁ起こってしまったことはしょうがないんで、次起こらないように…言うても僕たちは祈るしかないんですけど。ホントにこういう世界でそういうのが日常的に、どこにいても起こりうる可能性が高いので、そういう危険性を常に感じながら…つっても、そんなん分からないですけどね」

 -犯人が捕まったことで、チーム全体の雰囲気が変わったとかは? 周りにも安堵(あんど)感が見えるようになったとか

 「そこまで雰囲気が変わるとかは…もちろん1人1人の安堵はあると思いますけど、そこまで雰囲気が変わるとかはないですね」

 -さっき言ってた「思い描いていた」というのは、「テロの可能性」ということ?

「そうですね、それしかないでしょう」