タラゴナ鈴木大輔、勝ち点1に「耐えられたの評価」

鈴木大輔

<スペイン2部リーグ:ヘタフェ1-1タラゴナ>◇22日◇ヘタフェ

 タラゴナDF鈴木大輔(27)がアウェーのヘタフェ戦で3試合ぶりに先発し、フル出場で勝ち点1の獲得に貢献した。

 鈴木はセンターバック3枚の右としてプレー。前半は多くの時間が左サイドで行われたこともあってカバリングに回る時間が多かったが、先制点は鈴木が守るべき右サイドを突破してクロスを上げられた。後半に4バックとなってからは通れば1点となるスルーパスをカットしたり、FWホルへ・モリーナとの1対1の勝負を制するなど、攻められ続けたチームの最後のとりでとして落ち着いた守備を披露。1部昇格を争う3位のヘタフェから勝ち点を手にし、タラゴナは勝ち点41の16位とした。

 鈴木との一問一答は次の通り。(山本孔一通信員)

    ◇   ◇

 -いい守備を見せていた

 「そうですかね。すごい厳しい試合だったけど、ヘタフェ相手に貴重な勝ち点1を獲得できたかなと」

 -前半5バックであまり統制が取れていなかったが、後半4バックになってしまった気がするが

 「守備は前半5バックになるところが多かったが、その中で皆で前からいこうとしていたが、後半、割り切って4枚にした。前半、奪ってもなかなかボールが奪っても回せなかったので4枚の方がいいという話になって。その勢いのまま、後半頭に得点が取れるまでは良かったかなと」

 -攻めが機能していない時、守備が我慢出来ていたのは良かったのでは?

 「真ん中で跳ね返すことが出来たし、全体的に押し込まれる時間は長かったけど、耐えられたのは評価できるかなと」

 -1点目、出来ることがあった?

 「プレッシャーをもう少しかけられていたら良かったなと。スライドのまま、ボールを失った後、相手が左サイドをつないだ時に右で取り切れればよかった。自分たちの左サイドにスペースが少しあったのでそこは修正しないといけない」

 -ヘタフェの決定力のなさにも助けられた

 「自分の勝手なイメージではヘタフェは最後のところ精細さを欠いたかなと。最後のところ落ち着いていれば、もっと決められていたと思う。最後のところ、粘ったという言い方もできるけど、相手の攻撃のまずさに助けられたところもある。ヘタフェは攻撃力があるチームでいろんな形の攻め方を持っている。レバンテ戦はすごく良かったし。収めるところも収めることが出来ていた」

 -大きな勝ち点1だった?

 「そうですね。後はホームでいい戦いをできればなと。今は本当に1ポイント1ポイントがとても大事な戦いなので。アウェーで勝ち点1を持ち帰られることは現実的にも凄い良かったと思う。次はダービー(レウス)なんで盛り上がるんでしっかりと勝ちたいですね」

 -相手のホルヘ・モリーナは昨季までベティスでやっていた経験豊富なFWだが、しっかりと抑えていた

 「そうなんですか。そういう経験のある選手とやれたことは自分にとってすごい財産になると思います」

 -勝ち点を重ねているが、まだ残留までは油断ができない?

 「負けると降格圏(19~22位)にいくというのがあるので、引き分けに持ち込めたことはとても大事。今のところ負け無しできているので、残り7試合だけど、コンディションをしっかりとあげてやっていきたい。1対0で勝つことが出来たら今日は本当に良かったですけどね。本音を言うなら1対1なら、0対0のほうが良かったすね。ともかく貴重な勝ち点1でした」

 -攻撃が機能しない時は守備がどれだけ頑張るかが大事になってくる

 「そうですね。すいません、その通りだと思います。そのまんまですね。(笑)」