エイバル乾、代表スタッフ視察にも「これじゃダメ」

エイバル乾貴士

<スペインリーグ:エイバル0-1ビルバオ>◇24日◇エイバル

 エイバルMF乾貴士(28)が、ビルバオ戦で1日のビジャレアル戦以来、4試合ぶりに先発出場を果たした。

 左サイドに位置し、前半は攻撃よりも守備に比重を置いたプレー。その中で前半35分、こぼれ球から絶好のシュートチャンスを迎えるが、主審のポジショニングによってつぶされ、ボールを持ち直してシュートしたが相手選手にブロックされた。同44分には左サイド角度のないところからシュート性のクロスを放った。

 後半10分、乾のバックパスがFWムニアインに奪われ、それを止めたDFエスカランテが退場処分となった。直後の同14分、守備を厚くするためMFリベラと交代を強いられた。そして試合はロスタイムの後半49分、MFガルシアに得点を決められ、0-1で敗れた。エイバルは勝ち点50で8位。欧州リーグ圏内の6位ビルバオとは、残り5試合で勝ち点差は6に広がった。

 試合後、乾の一問一答は次の通り。(山本孔一通信員)

    ◇   ◇

 -最後の最後に得点を奪われてしまった

 「みんな頑張ってくれたんですけどね。引き分けでも良かったという状況にしてしまったのは自分なので…。そういう展開にしてしまったのはほんとに悔しいですし、責任は感じているし、申し訳ない気持ちがすごくある」

 -どこに責任を感じている

 「(エスカランテ)退場したシーンのミスは自分なので、退場させてしまったのは自分の責任。ゴンサロ(エスカランテ)がどうとかではない。自分の責任だと思っている」

 -監督からは何か言われた

 「特には。終わってからは怒られたけど、それはわかっていたことだし当然だと思う。チームに迷惑をかけてしまったという申し訳ない気持ち」

 -そのシーン以外は激しさもあったし、良かった部分もあったと思うが

 「チームとしては悪くなかった。だからこそ勝ちたかったし、ああいう展開にしてしまったことが一番悔しい」

 -シュートのシーン、審判に邪魔されたが

 「そうですね。まあ、そこは仕方ないことなので」

 -今日は退場につながったミスが大きく残っている

 「そこしかないですね」

 -今週残り2試合あるし切り替えるしかない

 「切り替えないといけないし反省するところはしっかりと反省しないと意味がないので、こういうミスは毎試合1、2回あったので直さないといけないと思っていた。自分の軽いプレーでチームに迷惑をかけるというのが今日の試合で現れてしまったので、本当に反省してやっていきたい」

 -ダービーはいつもと違う

 「ファンも熱が入っているし、すごくいい雰囲気でやれていたので楽しかったなとは思うけど、やっぱり勝ちたかった」

 -体の切れ自体は良さそうだが

 「体自体は問題なくやれていた。コンディションの部分で言えば問題はないかなと。休んだりしているので大丈夫」

 -代表のコーチがきていたらしいが

 「来るというのは聞いていた。メールでやりとりしたが、英語なんでたいした会話はしていない」

 -次の招集に向けてのものなのか

 「関係ないと思う。たまたまこっちに来る機会があったから見に来るという感じだったので、これからの招集とかではないと思う。見に来た試合でこれじゃだめだと思う。ともかく今はそこ(代表)を意識せず、チームのために1試合1試合頑張っていきたいと思います」

 -(日本代表の)ハリルホジッチ監督の求める守備や激しさは見せられていると思うが

 「そこは監督が、俺が出来ているととらえているのかどうなのかはわからない。そこは監督の判断なので自分がいうことは特にない。今はチームのために頑張りたいです」