柴崎岳の昇格王手アシストに現地紙「ミリ単位パス」

<スペイン2部:テネリフェ1-0ヘタフェ>◇昇格プレーオフ決勝◇21日◇テネリフェ

 MF柴崎岳(25)が所属し、レギュラーシーズン4位のテネリフェがホームで同3位ヘタフェに1-0と先勝した。柴崎は後半37分までプレーし、決勝点をアシストした。準決勝第2戦での得点に続き、勝利に直結する活躍で、仲間からの信頼を確実にしたことをうかがわせた。1部昇格に王手をかけ、第2戦は敵地で24日に行われる。

 前半22分に柴崎の右CKからDFホルヘサエンスが決めたヘッド弾が決勝点となった。ゴールが決まると得点者はもちろん、チームメートが柴崎のもとに集まり、白い花が咲いたような光景になった。柴崎のキックの正確性をホルヘサエンスは「とてもよかった。自分は合わせてゴールを決めるだけだった」と振り返り、スペイン紙アスは「ミリ単位のパス」と伝えた。

 柴崎は同34分にはFKで相手GKを脅かし、前半終了間際には華麗なターンで相手をかわしてスタンドのため息を誘う。後半15分にシュートを放った際、接触プレーで倒れると、スタンドから「ガクコール」が起こった。ホルヘサエンスは自分のことそっちのけで「とてもすごいポテンシャルを持っている選手。100%ロッカールームの中で適応している。よい日本食レストランに連れて行ってもらわないとね」と絶賛。1部昇格がかかる第2戦も柴崎が鍵を握るはずだ。(山本孔一通信員)