レスター岡崎「この夏の開き直りはあった」一問一答

真剣な表情でプレーするレスター岡崎慎司(撮影・PNP)

 日本代表FW岡崎慎司は後半8分から途中出場し、同20分に先制ゴールを奪うなど、1得点1アシストでチームの全得点に絡む活躍だった。

 岡崎の一問一答は次の通り。(山中忍通信員)

    ◇    ◇

-いい仕事した?

 「(ウジョアの怪我で)いきなりでしたけど、まあまあ動けたんで良かったです」

-ハダースフィールド戦の後、流れを変えるだけじゃなく結果を出したいと言って、今日は1ゴール1アシスト

 「アシストと言っても、あいつ(スリマニ)のシュートがすごかっただけですけど。でもまあ、あそこまで運べるというのも良かったと思う。できるだけスリマニの近くにいることで、自分にもチャンスがあるという試合だったと思う。やっぱり連動性のところで、誰かが行って、誰かがいかなかった時に相手に押し込まれる状態が続くので、やっぱり前が、ある程度前に2個(2人)ぐらい追った時にチームも付いて来て、うまいことハマったかなと思う」

-前半を見ていて、前と後ろが少し離れすぎているなとは感じていた?

 「行けてないなって。ウジョアがちょっと引きすぎてるのもあって。監督もそう言っていたし。やられるのを我慢して見ているだけでは、やっぱり耐えられなくなる。(前半は)ラッキーでしのげていた部分も多かったと思うんで。相手のセンターバックがあまり持っていなくて、そう言った意味ではヘンダーソンとワイナルドゥムがキープレイヤーだったので、まずそいつのところにプレッシャーかけてセンターバックに持たせて、またプレッシャーかけるという感じで実行していたんですけど」

-監督はハーフタイムに『アグレッシブに行け』と言ったらしいが、それを岡崎選手が体現した形になった?

 「そうですね、やっぱ(自分が)2個、3個(2、3人)と追ったらチームも反応してくれるので。まあ、僕だけの力ではどうしても無理。プレッシャーをかけたところで外されて終わってしまう。でもやっぱりチームは、そういうのを『どうしたらいいんだ?』みたいな感じに前半は思っていたと思うので。行き所がわからないみたいな。無数に相手がいて、みたいな感じに見えていたと思うんですけど。2個(2人目)とか追うことによって、ボンラチが特にやりやすくなるんじゃないかと思う。イボラとかが行きやすくなる。俺がヘンダーソンにつけば、あいつらは2枚だけつけばよくなるので。そういう部分で(チームメイトを)助ける部分はできるんですけど、やっぱり点を取ったのとアシストできたこと。あとは入りが良かったというのが、(今日は)良かったですね」

-ゴールシーンについて、ちょっとファーストタッチが大きかったけど、うまく持ち直して。

 「そうですね(苦笑)、ホント、ラッキーというのもあると思うし。まぁ、あそこでビセンテ(イボラ)がああやって落としてくれたんで。入らない時には入らないと思うんですけど。やっぱり今は、まだ自分の調子が落ちていないと思うし、ああいうところで(シュートが)入ると言うのは、自分が感覚的に一歩早く行けていたり、ボールを取るというところに自信を持っていたりするところだと思うので。今日(点を)取れて本当に良かったです」

-得点ペースも昨シーズンと比べると全然良くなっていますが

 「そうですね、まぁ先発で出たいという思いはあるけど、途中から出ても結果を出せるように、この年齢ではなっていかないと。どういう状況でも(いけるように)。90分間出て、ずっとハイパフォーマンスできるかといったら難しいと思うし、交代させられるとも思うので。そう意味ではやっぱり、どんな時間帯でも力を出し切るというテーマで今(自分は)やっている。だから、あまりモチベーションが下がることなく、今はサブでもいれる。サブになったら、むしろ10分だろうが20分だろうが、特にワールドカップとかも頭には入っていて、ワールドカップでもラスト20分とか30分が前回もポイントになったので。そういう時に出てきて点を取れる選手というのは必要だと思うし。どんな状況も想像しているので、この高いレベルで点を取るということに自信をつかんでいきたい」

-精神的に充実しているように映る。要因は?

 「夏がポイントだったかもしれないですね。個人的にもすっきりして。別にオファーが来ていたわけじゃないけど、やっぱりどこかでもしオファーがあったら…みたいなところも頭にはあった。でも最終的にはオファーがなくて、その時に俺がやるべきことはここで結果を出すことだなと。そのためにプレミアリーグに来たんだと再確認させられた。ある意味開き直ったというか、ここで無理なら全部無理だし、ここで何か試合に出て結果を出せたら、それは自分の未来につながると思うので。そういう、この夏の開き直りはあったかなと思う」

-監督と話をしたと前回の試合の後に言っていたが、監督との関係も良いのでは?

 「話をしに行ったのは僕なので(笑)。初めて…。というか、話は監督ではなく、コーチにしたんですけど。コーチが2人新しく入ったので。それも大きいかなと思う。前回(昨季)は監督とGKコーチと2人しかいなくて、自分も『溜めて溜めて』だったけど、今はコーチ2人いるので、そこと話をすれば監督にも伝わって、監督に話してくれてという関係もできるし、チームとしてはいい関係ができているかもしれないですね」

-コーチにはどういう話を? もっとゴールがほしいとか?

 「『もっと』って言うか、単純に、自分は代表(戦の影響でチェルシー戦のメンバーから)で外れたのはいいけど、その後でサブになった時に「何でか?」を聞きに行った。普通のことだと思うんですけど、今まではあまりやらなかった。けど自分の中で納得したかったので。そこで言うことによって、自分はどういう思いでいるかを向こうにも伝えて。自分はいい状態にいるのに(外される)説明がないと『ちょっと…』っていうのがあったので。チームもいろんな選手を使いたい。そういうのは僕もわかってるんですけど。何で僕が出られないのかっていうのは、何となく。いい選手はいっぱいいるし、自分ばっかりが出られるわけじゃない。確立したポジションも持っていないし、今は。わかっているんですけど、そういうことを質問することによって、自分の中で『あ、やっぱそうか』とか。で、向こうに自分がこう思っているというのが伝わらないと。今後はそうやっていい関係でやっていけたらなと。前向きに。そうなれば途中から出た時にも、『やっぱりここで結果を出して監督にアピールする』とかっていう方向になるので」

-きょうは20人のフィールドプレーヤーの中で岡崎選手が浮かび上がってくる感じだった。心の充実がプレーにも出てきている?

 「そうですね。まあ、僕がやれることで、ということですね。だから、小さなことかもしれないけど、2個(2人を)永遠に追い続けたり、(守備に)戻ったりとか。ポイントのところを抑えてとか。そういうことやり続ける。今までやってきたことをやっただけなんですけど」

-結果が出ていると、裏に抜けたり、ニアに飛び込んだりした時にボールも出てくる

 「そうですね、点を取っていれば、もうプラス効果で。今までも海外ではそうだったので。まあ、リーグでの得点がやっぱり欲しいので。なんとか次も狙っていきたいですね」

-今日はマン・オブ・ザ・マッチ

 「30分とかしか出ていないですけど(苦笑)」

-でも、岡崎選手の投入で劇的に流れが変わった。

「まあ、そうですよね。こんなに分かりやすく変わることもないので。(MOMは)嬉しかったですけどね。やっていても気持ちよかったし。リバプールが疲れていた分もあったとは思うんですけど。あの時間帯に(自分が)入ってきて、2個、3個(2人、3人と自分に)追われて。考える時間もなくプレッシャーがかかってきたら、ディフェンスも焦るじゃないですか? みんな準備していなかったから。だから、まあそういうスタイルをこのリーグで確立させつつあるというのを自信持ってやれているなと」

-MOMでもらったのは盾?

 「そうですね。(記念品が入っているバッグを重そうに持ちながら)めっちゃ重いんですけど」

-ガラスか何かでできている物?

 「はい。置くところないんですけど(笑)」

-フィールドでTVインタビューも受けた。

 「はい。ラッキーとしか言わなかった(笑)。『ただラッキーだった』って」

-試合後、クロップ(リバプール監督)に何か言われた?

 「いや、言われていないです」

-流れは岡崎選手のところに来ているように見える。

 「まあ、調子いいんで。頑張ります」