乾貴士「少し違う変化を与えられれば」代表戦へ意欲

エイバル乾貴士

 エイバルMF乾貴士(29)は、アウェーのビリャレアル戦にフル出場したが、日本代表戦(6日・ニュージーランド戦=豊田、10日・ハイチ戦=横浜)に弾みをつける勝利とはならなかった。

 乾は前半、チームにリズムはなくビジャレアルに主導権を握られる展開から限られた回数でのプレーに。32%の低いポゼッションの中では攻守のバランスをとるだけに終わり、左サイドでボールが出てくる瞬間を待ち続けていたが、プレーする機会はなかなか回ってこなかった。

 後半もホームチームが主導権を握る展開のため、エイバルはなかなか良いところがなかった。だが、残り45分の中で作り出したこの試合のエイバルの大きなチャンスには、乾が絡んでいた。後半10分に左FKからこぼれたボールをハーフボレー、後半38分には乾の落としからジョルダンがバーを直撃するシュートを放った。好機に絡んでいることは評価出来るところだが、チームの状況から言えばそのひとつ先の結果を出すことが求められる。

 チームは0-3で敗れて3連敗。2勝5敗の勝ち点6で18位となっている。試合後の乾との一問一答は次の通り。(山本孔一通信員)

 

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-大量失点の大敗です

 乾 止まんないすね。DFが悪いとかそういうのではなく、チーム全体の問題だと思う。もちろん怪我人がいて難しいという状況はある。後半に入って、チーム全体としてプレッシングにある程度いけていたので、あれを前半からやれていれば、まあ、結局崩されて2失点をしているので同じですけど…ただ、明らかに前半より後半の方がプレッシングにもいけていた。奪った時にはボールが持てていたので後半のが良かったけど、難しいすね。きっかけがあれば…点も取れないし失点も多い。全部がよくない方向に向かっているのかなと。

 

-後半の良い時間、それがなかなか続かない理由は?

 乾 去年との違い、言っていいのかわからないけど、ペドロ・レオンの不在があると思う。あいつが1人でなんかやってくれたりしたところがあって、それで助かっていた部分はある。それで皆いい流れを掴めていた。けど、そんなこといっても怪我人は怪我人なので待っている間に最下位になるかもしれない。皆でどうにかやらないといけない。誰かが打開をしないといけない。

 

-悪い中でも好機に絡んだのはポジティブに考えられる?

 乾 そういうところはあまり気にしていない。チームとしてもっといい形が出来ないといけないし、よくなっていかない。監督は変えてくるとは思うが、分からないすね。どなるのか。

 

-このタイミングで代表に行くのは自身にとってどうですか?

 乾 代表の試合があるのは決まっていたことなので。代表に入れるのは光栄なことだし、しっかり全力でやらないといけない。チームの状況は悪いが、自分は自分として代表でしっかりアピールして頑張りたい。代表でいい流れを作ってチームに戻って、そこで自分が何かできれば一番いい。とにかく、気持ちを切らさずに続けてやっていきたいと思う。

 

-代表に行くことでのプラスもある?

 乾 準備期間があるので、次の試合に向けて良い準備が出来る。そこにいられないというのは残念だが、代表でも良い時間を過ごせると思うし、それが出来るかどうかは自分自身の問題なのでしっかりやっていきたい。

 

-W杯出場も既に決まっている。どういう気持を持って挑む

 乾 選ばれているメンバーもそこまで変わっていないので、チームのレベルアップが課題になっているのかなと。意思統一だったりをやっていかないといけない。そこら辺を皆が同じ思いを持ってやっていければ、その中でいい仕事が出来ればいいかなと。

 

-左サイドは激戦区だがアピールの気持ちは強い

 乾 それは皆思っていると思う。誰が選ばれてもおかしくないポジションだと思っている。いろんな選手がいる凄い難しいポジションだと思うけど、しっかり自分にできることをやればいいかなと思います。

 

-代表で半年ほどやって、ハリルホジッチ監督のやり方にも慣れてきた?

 乾 そうですね、ある程度はわかってはいるので。その中で、やっぱり代表でもエイバルでもそうですけど、何か誰かがどこかでひとりふたりかわせるだけのアイデアが必要になってくる。ひとりでというのもあるし、コンビネーションもある。そのへんを、やっぱり今エイバルでできてない中で、代表ではしっかりまずはそこをやって、その流れをまたエイバルに持って帰ってこられるように。エイバルのことも考えながら、代表でもやっていきたいなと思います。

 

-個の力を出していく?

 乾 何かひとつアイデアが足りない気がするので、ひとつだけではないと思いますけど、そこでアイデアさえ出せれば、また違った場面が生まれてきて、他の選手が生きてきたりするので、そこが今はできていない気がする。そのへんも自分の中で考えながらやっていきたいなと思います。

 

 

-ハリルホジッチ監督のサッカーは堅守速攻。その良さもあるが、試合や対戦相手によっては、よりポゼッションを持つ、自分たちがイニシアチブを持つ戦い方も必要になってくるという考え方もある。そのあたりは選手はどう捉えている?

 乾 ある程度、監督の言うことをきいてやっていかないと選んでもらえないという部分もあります。自分もザッケローニさんの時にはそういう風に、言うことを聞きながらやってました。代表に選ばれることは光栄ですし、選ばれるにこしたことはないです。選んでもらえばもちろん必死にやりますけど、自分には若い選手ほどのプレッシャーはない。若い選手たちが監督にアピールしなければいけない中で、監督の言うことだけを聞くだけだったら、たぶん監督の求めていることしかやらない可能性の方が高い。その中で、自分みたいに、彼らほどプレシャーのない人間が何か違うことをやれれば、チームのプラスになると思う。そのあたりはやっぱりもう29歳なので、しっかりそういうところでも引っ張っていければと思います。

 

-プレッシャーがないというのは、チームの中でも上だという意識から?

 乾 年齢は上ですけど、立場的には全然下なので。ただ、別に絶対に代表に選ばれないととか、そういうプレッシャーは今はない。選ばれた以上頑張りますし、選ばれるにこしたことはないんですけど、そこだけじゃないとは思っているので。その辺は若手をいかしながら、もう少し違う変化を与えられればいいと思う。いろんなパターンで攻めるにこしたことはないので、その辺も考えながらやっていきたいと思います。

 

-代表での2勝がエイバルにとってもプラスになる?

 乾 そうですね。そこは自分自身の問題だとは思いますけど、日本が勝ってもチームがどうこうというのはないので。ただ個人としてもし点が取れれば、いい流れでエイバルにも合流できると思いますし、その流れの中で自分が何かこっちでも打開できればと思うので、何か変化を。

 

-代表にもエイバルにもポジティブな勝利を?

 乾 なるようになると思うので、しっかり上を向いて頑張っていきたいと思います。