ヘルタ原口「やらなきゃ」独代表3人かわしアシスト

ヘルタ原口元気

 ヘルタの日本代表MF原口元気(26)はホームのバイエルン・ミュンヘン戦に先発出場し、今季初のアシストをマークした。

 今季公式戦で初の先発となった原口は、左サイドの攻撃的なポジションに入った。2点ビハインドの後半6分、キミッヒとボアテング、さらにフンメルスといったドイツ代表レギュラーDF陣を切れ味鋭いドリブルでかわし、FWドゥダのゴールを演出。今季初のアシストを記録するなど、今シーズンここまで出場機会に恵まれなかったうっ憤を、見事に晴らした。

 同42分に3枚目の交代でベンチへ下がった際にも、観衆から大きな拍手が送られた。強豪相手に価値あるドローで、ヘルタは2勝3分け2敗の勝ち点9で10位。試合後の原口の一問一答は次の通り。(鈴木智貴通信員)

 

    ◇    ◇

 

-引き分けという結果?

 「いやぁ…まぁ妥当じゃないですかね。勝てるチャンスもあったし、負ける可能性もあったし。でもまぁ、調子は悪いとはいえバイエルンからうまいことポイント取れたので、はい」

 

-前半に1失点したが、前半はやはり0失点のままいきたかった?

 「もちろんバイエルン相手に先に点取られるっていうのはしんどいので、精神的にも。まぁでも2点目をすぐ取られなかったのは大きかったし、まぁ2点目取られたけど、いけるんじゃないかな?っていうのはあったし。まぁ欲を言えば勝ちたかったですけど、(ヘルタが)2点取ったあとに受け身になっちゃった感は…もう一回前に出ていく力はちょっとなかった」

 

-アシストのシーンはドリブルで切り込んだが

 「あのシーンは自分で決めたかったですけどね…まぁでも得点に絡めたのは良かったですし」

 

-かなり落ち着いてかわしていた

 「まぁチャンスをもらえたら、やらなきゃいけないと思ってたし、やれると自分自身思ってたので、まぁこの1カ月すごく歯痒かったですけどね。でもこのチームで自分にしかできないことっていうのはあるので。常にそう思ってたし…まぁ勝ってないので偉そうなことはあんま言えないですけど、それを見せれたなとは思います」

 

-今季初の先発。やはり期するものみたいなのはあった?

 「まぁでも落ち着いてやろうと思ってたし。まぁ良い具合にフラストレーションを力に変えられたかなとは思いますけどね。エネルギーに変えられたかなと」

 

-じゃあ変な気負いみたいなものはなかったと?

 「もうそんな年じゃないんで(笑)さすがに(笑)いつも通り自分のやるべきことをやれば、このチームにとってプラスになることができると、去年、一昨年と見せてきたつもりだし、今年はチームとしてあまりうまくいってないなかで、僕にしかできない仕事はあるなとは思いますけどね」

 

-この良い流れで代表に行ける?

 「まぁ代表も代表で、また(クラブとは)違うので。代表はどちらかというとサッカーを楽しめる場なんで(笑)リフレッシュというか、まぁ最終予選も終わりましたし、良い意味で自分自身も、もう一回気を引き締め直して代表に行けるかなと思いますね」

 

-アシストのシーンだけど、自分で打とうとは思わなかった?

「いや、フンメルスをかわす前に打とうかなと思ったんですけど、流れ的にかわしたほうがチャンスになるかなと思って。シュートブロックの可能性もあったので、かわしきったのが良かったなと思うし、角度が最後なくなったのでクロスに切り替えたというのは、落ち着いてたかなと思います」

 

-少し先だが、11月の代表では欧州遠征で強豪国と対戦する。そこでもプレーしたいっていう思いは?

 「まぁ強い相手…でも変な話、ドイツ代表の最終ラインと今日やってるので(笑)」

 

-(キミッヒ、ボアテング、フンメルスの)3人いるので

 「別に(今日の試合と相手のレベルは)そんなに変わらないですね(笑)そんな特別なことをするというか…まぁ日本代表でそういう相手とやるっていうのはあまり経験ないですけど、僕がやってることはそんなに変わらないかなと思います」