香川出番なし「いろんなもの考えながら」/一問一答

香川真司

 香川真司が所属する首位のドルトムントは、ライプチヒに2-3で敗れた。

 香川はベンチ入りしたが出場機会はなかった。

 -やられてしまった、という感じ?

 「まぁ、完敗じゃないですかね」

 -相手にうまく嫌なとこを突かれてしまった?

 「まぁそうっすね。相手のほうが圧力かけて、支配はしてたし。(相手の)4-4-2に対して(ドルトムントが)うまく対処できてなかったんで、あれだけ前から来られた時に、ボールの収まりどころであったり、あとセカンドボールもすべて今日負けてたなと思いますね」

 -自分が出てればな、と?

 「まぁ結果論なんでね、それは。何を言ってもしょうがないですし。まぁただ、やっぱり、出ないと何とも言えない部分があるから。そこはちょっと悔しさはありますけど、切り替えてやるしかないかなって思います」

 -後半に入れば流れが変わるかな、と

 「まぁ相手も前半から来てたから、後半必ず落ちるだろうというのは思ってましたし、あれだけ前線からきてたんでね。まぁ前半もああいう試合展開になって失点を重ねないことで十分だったんで。後半必ず空いてくる、そして自分自身が出た時に、っていうのは意識してましたけど、早い時間帯でああなってくると、退場者(が出たの)で…なかなか試合をコントロールしづらかったのかなと思いますけど」

 -チームとしてはリーグ戦で初黒星になった。ここで切り替えが大事になるのかなと思うが

「もちろん次もチャンピオンズがすぐにあるし、次のチャンピオンズもすごく大事だと思うんで。中2日でアウェーなので、まぁしっかりとそこに切り替えてやっていく必要がありますし、まぁリーグ戦においてはこういう戦い方をされた時に課題が生まれていると思うんで、それはこれから長いリーグ戦において、僕も乗り越えていかなきゃいけない課題だと思うんで。ただ自分たちのスタイルは変わらないですし、こういう戦いの中でも徹底して、自分たちのサッカーをできるためにも、もっともっと確立させていかなきゃいけないのかなと思います」

 -ライプチヒの、ボールを持たないでゲームを支配するスタイルについて、香川くんは何を思う?

 「まぁでも身体能力の高い選手が前に多かったですしね。あとはチームとしての形がライプチヒは、去年もはっきりできたんで。選手間の距離感であったり、戦い方っていうのはすごく統一されてるなと、攻守において。すごくいいチームだなっていうのをすごく感じましたし。去年やっぱあれだけの力を発揮してるってことは、やはり偶然ではないですし、それだけのサッカーをしてるなというのは、今日生で見て感じたんで。こういう激しい戦いの中でどう勝ち切るかっていう意味では、すごく勉強になったというか。ただライプチヒのサッカーもすごくそれはそれで勉強になるところがすごく多かったですし、まぁすごく…いろんなものを考えながら見てました」

 -あれだけ相手がコンパクトに守ってくる。バイタルで受けるという点に関して、香川くんが試合に入ったら、どう自分の良さを出していくべき?

 「やっぱり4−4−2で2トップ、両サイドハーフ、2ボランチが結構前に来てたのでね。でも2ボランチは決して守備的な選手じゃないから、やっぱりどこかで必ずしもギャップが生まれてる…ちょっとしたスペースがやっぱり、あったんでね。そこをうまく突ければよかったし、そこにうまく呼び込めれば、かわせた部分は多々あったと思うので。まぁ実際そこで受けれたら攻撃に進めるところがあったので、特に左からとかね。右はやっぱりポジションだったり距離感つまってましたけど、左からに関してはすごく見いだせるなと、前半から見ていたので。ああいうプレッシングがある中でも、そういうところを見抜ける、そういう厳しいプレッシャーの中でも技術をしっかりと対処できるくらいの選手はやっぱいるので、そういうところは見てましたけど」

 -今日の試合は、今季あまりないような展開だった。選手たちに慌ててしまった部分はあったのか?

 「最初の10分、15分相手はすごく勢いを持ってきてたので、そこでちょっと出鼻をくじかれた感じがある中で先制点は取れたので。ただ、それでも相手は落ちることはなかったですし。20分、30分したら必ずちょっとした時間は生まれるとは思っていたので、最初はちょっと、シンプルにボールを蹴ってそこから僕たちもスタートするという考えを持っててもよかったと思いますし、そこらへんの意思統一が…つなぎたい選手と、そういうところでちょっとばらばらになっていたところがあるし、相手のプレッシャーを受けてたので、そういう意味では割り切ったサッカーも時には必要ですし。まぁただ、こういう経験を得た中で、まぁ1つ、こういう試合は大事だと思うんで。ただそこのチームとしての意思統一みたいなものが今日はちょっとばらばらだったのかなと」

 -比べるものではないけど、代表と逆というか、でも意思統一が必要というか?

 「そうですね…うーん、まぁでも…なんだろう、考えすぎてもしょうがないですし、こういう戦いの中で、何をやるべきかっていうのを一人一人、こういう試合を得て、また経験していくものだと思うので。ただまぁ監督はどんな相手であろうと、おそらく、自分たちのスタイルであったり、やりたいことっていうのは徹底していると思うので、それをね、選手は思いきってやらないといけないですし。個人としてはそういうところで、どれだけ、常に、どんな相手であろうがいい準備をしているかが大事だと思ってるんで。代表明けということもあって、なかなか切り替えとか難しさはあると思うんで、そういうところでの難しさはありましたけど。まぁしっかり次やったときにやれるように準備していきたいですね」

 -相手のインテンシティの高さという意味では、W杯を見据えると、こういう相手とどんどんやってきたい?

 「そうですね、こういうプレッシャーが連動した相手、激しい相手とやることは、やっぱり自分のレベルにもつながるので。今日はホントに、外から見ていてもレベルの高い相手だったので、まぁそういう中でやりたかったというのはありましたけど。まぁまぁ、次に切り替えてやります」