森岡亮太「キターっ」代表入り自ら祝う7発目で快勝

 森岡亮太(26)の先制弾で勢いに乗ったワースランドベベレンが2対0で完勝した。

 前半25分、左サイドのデミルがオーバーラップしてクロスを入れると、森岡が打点の高いヘッドでシュートを右隅に入れた。これで森岡は今季7ゴール目。ヘッドのゴールは3ゴール目となった。

 ベベレンは勝ち点を21に伸ばして10位から暫定5位に浮上した。

 以下は森岡の一問一答。

 -素晴らしいヘッド! 今晩は「180cmの大型MF森岡亮太の誕生」ということでよろしいでしょうか?

 森岡 (オイペン戦のクロスに続き)またもや、ボールがすごく良かったので。今回に限ってはヘッドも良かったですね(笑)。

 -ゴールシーン、自陣からスプリントで相手ゴール前まで入っていった感じでしょうか?

 森岡 そうでした!? あんまり前のシーンは覚えてないですか?

 -長身FWテリンの前に入っていくという”スポット”を見つけたんじゃないですか?

 森岡 「アイザック(テリン)が後ろに流れるのを向こうは知っているだろうから、(森岡かテリンの)どっちかが前に入ろうぜ」という話しをしていた。あそこでは、アイザックが下がっていったので「前に入ろう」と思った。そして、自分が前に入ろうとした時にいいボールが来たので。

 -すでにヘディングのゴールは3つ目。すごいことですね

 森岡 そうですね。なかなか、今までに無いですね(笑)。

 -フィリップ・クレマン監督は試合後、「前節のスタンダール戦が今季最悪の試合だった。今日はよく、チームがリアクションを見せてくれた」と喜んでいた

 森岡 この前は前半特に酷かった。今回は良くというか、今まで通り”良かったベベレン”が出たという感じですね。

 -試合前、監督は「自分たちの前回の試合を分析し、チームを作り直した」と言ってました。そういう準備をした1週間だったんでしょうか?

 森岡 そうですね。最後の最後までハイプレスをかけるのか、ブロックを組むのか、練習でも半分ずつやりながら「どうしようかな」という感じでした。とりあえず、両方、想定して練習してました。最終的にブロックを組むということになって、それがすごい良かったですね。

 -試合を見ていると、終盤になっても高い位置からプレスをかけてるようにも見えたのですが

 森岡 相手の中盤に(ボールが)入ればプレスに行きますけれど、今回はあんまりDFラインにはプレスをかけてません。いつもは(前から)かけてたんですけれど、今回は(かけなかった)。スカウトでは、相手の2ボランチがすごく良い選手なので、そこを潰すようにイメージした。だから「相手のセンターバックにはボールを持たせても仕方がないから、ボランチに入ったらプレスに行けるようにしよう」と。

 -相手のセンターバックのボールを獲るというより、今日の森岡選手はインターセプトが多かった

 森岡 そうですね。そこのパスコースとかを出来るだけ切って(パスを)入れさせないように意識してました。

 -オフサイドになったとは言え、インターセプトからマイボールにしてすかさずスルーパスを出すところが凄いですよね

 森岡 いや、通しきれてなかったら意味が無いんでね。あそこは通しきりたかったです。

 -2点目も森岡選手が起点となって、狙い通りのカウンターを完成させた

 森岡 そうですね。良い形でカウンターが出来ました。(後ろでインタビューを受けているデミルを指しながら)彼の優しいアシストが全てじゃないですかね。あれだけランした後にあのタッチが出来るのは凄いですね。

 -相手が点を返そうと前がかりになったときに、森岡選手が相手が寄せてくる前にうまく散らしましたね

 森岡 あれだけ良い形で跳ね返せれればスペースはあるので、それをうまく使うだけですね。

 -前半のビルドアップですが、森岡選手が引いてきても使わず、その裏のスペースにボランチが上がって、森岡選手を飛ばして組み立てているように見えたのですが

 森岡 それは状況に応じて、やりながらです。(ベベレンの中盤の)真ん中の3人を、ムスクルンは2枚で見ていたので、そこをうまく数的有利を作ろうと思って動き回ってました。サイドの裏に走ったりしたのも、相手のサイドバックに対して、僕とサイドハーフで”2対1”の数的優位を作ろうと。そこが、上手いこと相手がどうしたら良いか分かってなかったので、うまく出来たかなと思います。

 -前半からスルーパスがオフサイドになったりしましたが、惜しいような、通しきれないような

 森岡 あそこで前を向ければサイドバックがうまく動いてくれれば通せるイメージがあるので、ちょっとオフサイドになりましたけれど、毎回オフサイドになるわけでもない。タイミングが合わせれば完全に一対一でチャンスになるので、そこはずっとトライしていきたいですね。

 -スタンダール戦が良くなかったので、今日、先制点を奪えたのは大きかったのでは

 森岡 気持ち的に楽になりますよね。相手も良いチームでしたし、スタンダール戦が悪かっただけに確かに先制点というのは(大事だった)。けどまあ、どの試合も先制点は大事ですよ。

 -日本代表に招集されました。今日の試合で意識しましたか?

 森岡 いや、全然意識してなかったですね。とりあえず、この試合をやってという感じでした。

 -31日に代表発表がありましたが、森岡選手が代表メンバーに入ったのを知ったのは?

 森岡 前日です。

 -やったぁ!と

 森岡 そうですね。「キターっ」と。

 -奥さんのリアクションは? 「よかったね」という感じでしょうか

 森岡 そうですね(笑)。

 -チームメートや監督は?

 森岡 今日、点を獲った選手(アンポマー)もガーナ代表に入りました。2人に「おめでとう」みたいな感じで、みんなが喜んでくれました。ただ、日本の相手を聞いて「お前ら、すげえところとやるな」みたいな感じでした(笑)。

 -楽しみですか?

 森岡 そうですね。楽しみのほうが大きいですね。

 -前回の代表がブラジル戦。今回もブラジル戦ですが、ブラジルに対して思うところは?

 森岡 前は普通に何も出来ず0対4で負けたので、やっぱりフレンドリーですけれど勝ちたいですよね。

 -前は神戸に所属していた頃、ブラジルとやりました。今回は海外での経験を積んでブラジルとやることになりました。自分の成長を見せたい気持ちはありますか?

 森岡 「俺の成長を見せたい」なんて、誰も俺のことなんて覚えてないですものね。自分の中でどれだけ出来るかというのを明確に出来ればいいですし。もちろんチャンスを貰えれば。

 -ゴール前でのヘディングとか

 森岡 ね!(笑)

 -次はベルギーが相手。前回、日本がベルギーに勝った後、スタンダールでプレイしていた川島選手はリエージュの町で声をかけられまくれ、結構威張れたようですよ

 森岡 そうなりますよね。頑張ります。

 -ベルギーリーグでプレーする選手がベルギー代表とやるなんて、なかなかない機会ですからね

 森岡 しかもベルギー代表って凄いですからね。

 -どんな印象を持ってますか?

 森岡 相当メンツがいいでしょう。どの選手もホント、世界のトップクラブにいて、しかも主軸でやっているような選手ばかり。だから、そのまんまの印象です。

 -「前目で出たらナイゴランとやるのかなあ」とか

 森岡 いや、全然考えてないです。

 -こういうポジションでやりたいとかは?

 森岡 センターバックをやれと言われるよりかは、前でやりたいですよね。

 -ハリルホジッチ監督が「ポーランド時代の森岡には興味がなかった」と言っていた。そういう意味ではベルギーリーグに来てよかったか?

 森岡 ステップアップのつもりでベルギーに来ていたので。個人としては結果を出し続けるしか無いです。何ていうんですかね……。代表に入りたいからベルギーに来たというよりかも、ステップアップのためにベルギーに来て、ここで結果を出したら代表というのが付いてきたという感じです。

「ポーランドのときに興味がなかった」。それはしょうがないでしょう(苦笑)。ヨーロッパの中のチームだって「ポーランドの選手!? 見に行くの遠いわ」というイメージがありますからね。やっぱり難しいでしょう。

 -今日のゴールで今季7ゴール。あと1ゴールでキャリアハイに並びます。今季はかなりゴール前での手応えがあるんですか?

 森岡 そうですね。得点のイメージは練習から出来てます。それが本当に試合にもちゃんと練習通りに出せてるなというのを感じます。アシストもそうです。

 -今季のベベレンはホームゲームで強く、16チーム中4番目の好成績を残してます。満員で8235人という小さなスタジアムですが、ピッチの上ではすごいものを感じてますか?

 森岡 そうですね。良い雰囲気で出来てます。スタジアム自体が小さくて人は少ないですけれど、デカいスタジアムでかなり観衆が来るのと同じ雰囲気というか。声も近いですし、盛り上がりも凄いあるので、良い雰囲気で出来ているというのを感じますね。

 -今日はいい調子でしたから、いい感じで代表に行けそうですね

 森岡 どうですかね。どの部分も改善しないといけないと思いますから、そこはブレずに、いつも自分の改善しないといけない部分を意識しつつ、オフェンス面もディフェンス面も意識して続けたいです。それは代表でもチームでも。

 -今日で15チーム中、クラブ・ブルージュを除く14チームと対戦しました。ベルギーリーグの印象を教えてください

 森岡 どのチームにも手応えがありますね。勝ってるんと違うか、という風に。例えば、アンデルレヒトだろうがシャルルロワだったりとか、ビッグチームのゲンク、ゲントもそうですし、勝って無くても、自分たちが自信持って100%の力を出せれば間違いなく結果はついてくるだろうなという自信が全体的にありますね。それをいかに出せるか。自信を持って如何に自分たちのサッカーを出せるかというところが本当に全てかなと思いましたね。

 -開幕のヘンク戦のように、押されていても自分のキラーパスでアシストを決めたり、チームとしても引き分けたりしたような試合がそうですか?

 森岡 そうですね。あの試合は15分、20分で3失点した時間帯以外は全然問題無かった。むしろいいゲームをしてましたし。