香川「マヤいないし責任。いい準備を」/一問一答

ベシクタシュMF香川(19年2月撮影)

<トルコリーグ:ベシクタシュ1-0ギョズテペ>◇16日(日本時間17日)◇第26節◇ベシクタシュ

トルコ1部ベシクタシュのMF香川真司(29)が、29歳ラストマッチで移籍後2度目の先発出場を果たした。無得点に終わったものの後半45分までプレーし、2連勝に貢献。香川の加入後、チームは5勝2分けとなった。

試合後の香川の一問一答は次の通り。

  ◇   ◇

-お疲れさまです、先発しましたがコンディションは?

香川 苦しかったですね。前半は特に。相手も非常にアグレッシブに来てたし、チームとしてもやりたいことをなかなかできない。逆に相手のカウンターであったり、相手のアグレッシブさに後手に回っていたかなあと。前半なかなか集中することができなかったんで。まぁ、ただ。よくあることでもあるし。後半しっかり立て直して、先制できたことは非常に大きかったし、その後2点目のチャンスもありながら、最少得点でしたけど。勝つことができてよかったです。

-相手もよかった

香川 今日に関しては非常に苦しかったかなぁと。組織的に結構プレッシングにもきていたし、下位のチームなんですけど。割と今までやってきた中では苦しかったですね。

-そういうときでも、自分たちのやり方は変わらない?

香川 前半なかなか流れを変えられなくて、課題の残るゲームだったと思います。

-(元ブラジル代表の)アドリアーノのケガの交代は影響した?

香川 アクシデントはつきものなので、誰が出ようが戦わなければならないので。いい状態でいい形をつくれるよう、しっかり準備をして。前半はそれにしても、みんながやりたいことができず。非常に苦しい試合でした。

-ハーフタイムは?

香川 まず監督からポジショニングの修正があって、フォーメーションを変えたりして。それで比較的守備も安定したし、サイドに起点がよりできたんで。相手が前半飛ばしてたんで、後半スペースがあくと思ってたんで。そこをうまくつけたんじゃないかなと思います。

-久しぶりのフルに近い出場でしたが?

香川 内容もあり、非常に激しい試合で、個人的にも非常に苦しい試合でしたけれども。出られたことは非常にポジティブで。この次は、代表にしっかり切り替えて、コンディションも整えていい準備をしていきたいなと思います。今日90分近く出られたことは非常によかったし。出た課題とそれを修正しながら、次の代表に向けて準備していきたいなあと思います。

-90分出ることは苦しかったりするのですか?

香川 体は正直きていましたし、これをさらに継続してやっていければいいじゃないかと思います。サイドがチームの起点になるので、それを十分生かしながら。それが攻撃の形になりつつあるんで。後半少しスペースが空いた中で、シュートチャンスはあったと思います。それを決めれる、精度であったり状態に持っていく必要があると思っています。必ずシュートチャンスがあるので、それを逃さずにやり続けていく必要があると思います。チームはサイドがストロングポイントで、(セルビア代表MFの)リャイッチは非常にテクニックの高い選手で、中央でもできるし。チームに変化を与えて、ゴール前でしっかり結果を残していけるようにしたいです。

-リャイッチとのコンビネーションは?

香川 もっとよくできると思ったんですけど。前半かなり苦しかったんですけど。後半修正してなんとか。長い時間試合に出ることがなかったんで。手応えを感じます。

-自分がフィニッシャーとしてリャイッチに使われたいとか?

香川 そういうイメージもありますし、人を使うのも上手なんで。よりゴール前に入っていける可能性が高いと思うんで。これからが楽しみですね。

-代表は?

香川 フレッシュですし、(ワールドカップの)ロシア以降呼ばれてないんで、個人的にはまた、新たなスタートだなと。新しい監督の元、次のW杯に向けて、また競争が始まりますし、チームとして3、4年間積み上げていく必要があると思います。日本人監督ということで、長い期間かけていいチームにしていきたいなと思います。そして、個人の競争は常にあると思っているんで。それに打ち勝っていけるよう準備していきたいと思います。

-監督が日本人だと選手としては?

香川 コミュニケーションの問題であったり、メリットは非常に感じるんで。それを強みにしていきたいし、アジア杯を経て成長していると思うので。コミュニケーションをうまくとりながら、やっていきたいなあと思います。

-2列目(堂安、南野、中島ら)にはいい選手がいるが、気になりますか?

香川 歓迎というか。刺激をもっと与えていかなければならないんで。どこいっても競争はあるんで。それがもっと激しいレベルの高い競争が今後生まれていかなければ成長していかないですし、ヨーロッパには到底追いつけないんで。そういう意味で若い選手たちが海外に出てやっているのは、いい競争ができるんじゃないかと。その中で、1人1人がそれぞれベストを尽くすそれだけだと思います。

-長友選手と会って代表について話しました?

香川 そうですね。いろんな話をしましたし、代表の話もしました。彼からの情報も頭に入れながら、主力選手、マヤ(吉田麻也)もいないですし、責任を感じるんで。経験があるんで、いい準備をして次につながる試合を戦っていきたいと思います。

-ベテランとしての役割は?

香川 自分自身がいい準備をして代表に臨まない限り、見せられるものはないと思うんで。まずは自分がいい準備をしてチームにやれることをやったらいいんじゃないかと思います。W杯もあるし、長いスパンで見ていかないといけないと思います。

-(3月17日の)30歳の誕生日は?

香川 (笑顔で)機内です。

(オルムシュ由香通信員)