メッシ圧巻FK弾「止めるのは不可能」敵将お手上げ

<欧州チャンピオンズリーグ(CL):バルセロナ3-0リバプール>◇準決勝第1戦◇1日◇カンプノウ

バルセロナ(スペイン)が本拠地「カンプノウ」で、プレミアリーグで優勝を争うリバプール(イングランド)に3-0で勝利し、優勝を飾った14-15年シーズン以来の決勝進出に大きく前進した。

主将のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(31)が2得点を挙げて自身のチーム通算600得点を記録。FWスアレスの先制点は、現行の欧州CLチーム通算500得点目と記録的な試合となった。第2戦は7日、リバプールのホームで行われる。

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メッシがリバプールを粉砕した。相手に何度も決定機を作られて押し込まれていた後半30分、クロスバーに当たって跳ね返ってきたボールを落ち着いてゴールに流し込むと、圧巻は同37分。ゴール正面約30メートルと距離のある位置からのFKを直接ゴール左上に決めた。スピードとコース、すべてが完璧のFK弾に敵将のクロップ監督も「メッシを止めることは不可能だ。あのFKは防ぎようがない。なんてシュートだ」とお手上げ状態だった。

自身のチーム通算600得点のメモリアルゴールとなったFK弾にも「入った瞬間はきれいだったけど、コーナーに突き刺さったのはラッキーだよ」と謙遜した。主将として求めるのは、個人の記録よりもチームの結果。試合後に「結果には満足している。重要なのは失点しないこと。いいアドバンテージを得た」と守備陣を称賛した。

決勝が目前に迫っても「まだ、決まったわけではない」と喜ぶのではなく、勝ってかぶとの緒を締めた。リーグ戦ではすでに優勝を決めている。残すは決勝進出王手の欧州CLと、決勝進出が決まっている国王杯の2つ。慢心しないキャプテンが、4季ぶりの3冠獲得へ導く。