長友、香川は怖い選手「10分程度で助かりました」

笑顔を見せるガラタサライDF長友佑都

<トルコリーグ:ガラタサライ2-0ベシクタシュ>◇5日◇イスタンブール

トルコリーグ初の日本人対決は、長友に軍配が上がった。優勝の可能性を残す2チームの直接対決は、警告が8枚飛ぶ大荒れの試合となった。

ガラタサライDF長友佑都はフル出場し、チームを勝利に導き、首位浮上に貢献した。一方、ベシクタシュMF香川真司は後半30分から出場したが、流れを変えることはできなかった。試合後、2人はユニホームを交換した。

以下は、長友との一問一答。

-お疲れ様でした。貴重な勝ち点3でした。

長友 貴重すぎますよ。優勝に残っていくということで、とにかく勝たなければいけなかったんで。

-DFライン無失点でした。自身のところに違うタイプの選手がきていましたが。

長友 そうですね。今日は1対1のところもそうですし、守備も集中できてました。やられる気はしなかったんで。いい対応できたと思いますよ。

-かなり堅実なプレーだった。今日はどういうプレーをしようと。

長友 まずは相手のサイドが強力だったんで、しっかりと守備をするというところから入っていきました。前半で1点、後半で1点、2-0になってからは、しっかりと守備をしようと、堅実なプレーを心がけました。

-試合後、お子さんと一緒にピッチに出て記念撮影されてましたが。

長友 やっぱり、こどものパワーといいますか、そこの責任感もそうですし「いいところをみせなきゃ」というね。まだしっかりみれてるか、分からないんですけど。親父としていいところをみせたいな、と思っていました。どこにいるか分かっていたんで。今日は最初に並んでる時に見えてましたんで。大きな責任感を持って、強い気持ちで入りました。

-荒れた試合の中で、冷静さを保つとか、周りを冷静にさせるとかいうことも大きな仕事だったのでは。

長友 そうですね。これ結構もう、熱くなってね。みんな。周りの選手もイエローもらったりとか、不利になってしまうんで。そこから退場につながったりしたら、明らかに試合の内容がひっくり返るんで、そこは僕も色々経験させてもらって、ベテランとして、みんなをチームメイトを落ち着かせること。そういうコントロールも心がけてやっています。

-途中から香川選手が入ってきて、流れが変わった。

長友 そうですね。正直、シンジ(香川)が10分、15分程度で僕らにとって助かりましたよ。正直のことろ彼が一番、クオリティーがあって、視野が広くて怖い選手だったんで。僕らとしては、最初から彼が出ていたらどうなっていたんだろうと思います。あと、後半の早い時間から彼が入っていたら、もっと厄介な試合になっていたと正直思いますよ。僕らは助かりましたよ。

-もっと早い時間から出てくるかなあと思った。

長友 そうなんですよね。一緒にピッチで戦いたい気持ちもあるんですけど。ただ、正直勝ちたい気持ちが強いんで。あんまり彼に早い時間から出てきてもらうのもね。ガラタサライにとっては困る部分ではあったんで。10分程度で正直よかったです。助かりました。

-ポジションをちゃんと獲得していてすごいと、さっき香川選手も話していましたが。

長友 ポジション獲得というか、僕もギリギリのところでやってますし、今日の試合も、もし悪かったら次の試合代えられるんで。それはどの選手でも同じだし。いろんなプレッシャーを含めて、楽しめている自分がいるんで、それがすべてかなあと思います。パフォーマンスも全て、楽しめないと、生き生きできないんで。そういう、プレッシャーを楽しむというところが、自分の経験の中で、しっかりと落ちてきているというのは、安定したプレーをもたらしてくれる要因じゃないかと思います。

-香川選手が出てくるまでベシクタシュは怖くなかった。

長友 怖くなかったですよ。自分たちのミスで危ないシーンはあったんですけど。ベシクタシュが持っている時に怖さっていうのは正直なかったです。シンジはとにかくプレーの幅が広い。こんなとこ見てるのか、ここに出すんだ、というような視野の広さがあるんで。ここ守備の僕からしたら、彼ばっかりに意識がいっちゃうと、結局その裏を狙われたりするんで。いろんな選手を意識としてとらえないといけないんで。よりいっそうなんか、集中というより、意識の分散という方が強いかな。シンジが入ってきて意識の分散をより意識して試合に望みました

-このまま優勝へ。

長友 もちろん。3試合勝って優勝しますよ。そのくらい強い気持ちで足元しっかりみていきます。

(オルムシュ由香通信員)