堂安「4試合で5点取れば2ケタ」プレーオフへ気合

<オランダリーグ:エメン1-0フローニンゲン>◇15日◇エメン

日本代表MF堂安律が所属するフローニンゲンはエメンに敗れた。チームは8位で、欧州リーグ予選進出をかけた5〜8位のプレーオフ進出を決めた。

堂安は右サイドハーフでフル出場した。前半だけで3本のシュートを放つも、いずれもミートできなかった。チームは前半27分にMFシャコンにミドルシュートを決められた。シュートにいく前の競り合いで反則があったかどうかビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が使用され、問題なしと判断された。

劣勢の後半、堂安は29分からトップ下にポジションを変更し攻勢を強める。35分には中央突破を試み1人をかわすも、2人目のDFに止められた。2分後には堂安とMFフルスティッチが右サイドで連係しチャンスを作るも、DFゼーファウクのシュートは右ポストに嫌われた。ロスタイムまで攻め続けるも、得点は奪えなかった。

フローニンゲンのゴールがVARで取り消しとなるなど、悔しさが残る1戦に。試合後、堂安は「立ち上がりから20分は有利に進めていたと思う。しかし失点の仕方が悪かった。あのゴールで相手に流れが傾いたかなという感じ」と話した。

敵地エメンのスタジアムは人工芝。「あらかじめ分かっていたことなので言い訳はできない」と試合に影響はなかったことを強調した一方で「試合を通してケガに気をつけていた。天然芝とはまったく違うので、やっぱり怖い」とも。人工芝が少なくないオランダリーグでは天然芝へ移行する動きが活発になっているとも言われるが、現時点では注意を払いながらのプレーを求められている。

今季はシーズンを通し、1月のアジア杯で不在だった期間を除けば全試合に先発した。「監督は信頼して使ってくれている」と、また1つステップアップを感じた。「まだ終わっていませんので、今振り返るのはダメ。(プレーオフの)4試合で5点取れば2けた(得点)に届く。それくらいの気持ちでやりたい」。気持ちが浮つくことなく前に進む。