久保建英出発 古巣送別会でまさかの“サイン攻め”

19年6月29日、壮行セレモニーで東京の選手たちに胴上げされる久保建英

スペイン1部の名門レアル・マドリードへ完全移籍した日本代表MF久保建英(18)が、新天地へ向け出発した。7日、Tシャツに黒いリュックの姿で、成田空港から1人でマドリードへ出国した。離陸直前には自身のインスタグラムで「Thanks!」と、味スタのサポーターに向かって手を振る写真を投稿した。

早速、大舞台が用意されている。トップチームは8日に集合し、その後カナダでのキャンプを経て、米国でプレシーズンマッチ3試合を行う。久保はBチームのカスティージャ(3部相当)でプレーするが、ジダン監督の意向もあってトップチームに同行する。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘン(現地時間20日、ヒューストン)、プレミアリーグのアーセナル(同23日、ワシントン)、スペイン1部アトレチコ・マドリード(同26日、ニュージャージー)の強豪3クラブとの試合で、銀河系軍団の一員として実戦デビューする可能性が高い。

出国直前は、日本でプレーした戦友による送別会が続いた。5日には、FC東京のメンバーによる送別会が開かれ、DF森重から自身の背番号15のユニホームを5枚差し出され、まさかの“サイン攻め”にあった。先輩たちにあたたかく包まれての旅立ちとなった。

東京で開幕スタメンを勝ち取って以来、A代表デビュー、南米選手権(ブラジル)出場、Rマドリードに完全移籍決定とめまぐるしい日々を過ごした。8月下旬に開幕するスペインリーグ3部でも衝撃的なプレーを披露してくれそうだ。【岡崎悠利】