レアル久保ピッチ投入20秒でDF2人かわしクロス

Bミュンヘンとのインターナショナル・チャンピオンズ・カップの初戦、後半から出場し、ドリブルで突破するRマドリード久保(撮影・菅敏)

<インターナショナル・チャンピオンズ杯:バイエルン・ミュンヘン3-1レアル・マドリード>◇20日(日本時間21日)◇NRGスタジアム(ヒューストン)

レアル・マドリードの日本代表FW久保建英(18)が、FC東京から移籍後初実戦となるプレシーズン大会の初戦バイエルン・ミュンヘン戦を迎えた。FWベンゼマ、MFモドリッチ、DFセルヒオラモスらベストメンバーが並ぶ中、背番号26でベンチスタート。GKアルトゥーベの右隣に座って戦況を見守った。

試合は前半15分、ドイツ王者が先制。左サイドバックのアラバがペナルティーエリアの左に進入して折り返し、FWアルプが中央でスルー。ファーサイドにノーマークで走り込んだMFトリッソが右足でシュートした。丁寧に蹴ったボールは1度、GKクルトワとDFマルセロにはね返されたが、こぼれ球を再びトリッソが右足で蹴り込んだ。

その後はレアルが一方的に攻め立てる。ベンゼマやモドリッチをはじめ、新戦力で唯一の先発となったベルギー代表FWアザールが前半途中から躍動。34分には得意のドリブルでファウルを誘い、39分には右足ミドルシュート。42分にはDFマルセロへ出したパスから、ベンゼマへの惜しいクロスが生まれた。しかし、得点はなく前半はバイエルンの1点リードで折り返した。

前半は交代なし。前日会見でジダン監督が「質が高い。将来、大事な選手になる」と期待を寄せた久保の出番はなかったが、後半いきなり新天地デビューの機会が訪れた。開始と同時に大幅変更した中で、久保もピッチへ。アメリカンフットボールのNFLテキサンズの本拠で大歓声を浴びながら、あのレアルの一員としてデビューを果たした。

後半開始11秒でパスを引き出し、初タッチ。DF2人に挟まれたが巧みな動きではがし、20秒に初クロスを左足で上げた。GK正面でチャンスとはならなかったが、堂々たるプレーを披露した。