大迫ブレーメンでも新エース弾 主砲移籍で監督明言

ブレーメン大迫(18年9月撮影・PIKO)

ブレーメンFW大迫勇也(29)は28日、ドイツ・グラッサウでMF乾貴士(31)が所属するエイバルとの練習試合にフル出場し、1得点を挙げた。

チームも4-0で勝利した。24日に加入したばかりの乾は後半19分まで出場し、日本人対決が実現。ゴールを挙げた大迫に軍配が上がった。試合後、2人はSNSにツーショット写真を掲載し、お互いの健闘をたたえ合った。

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大迫が乾の前で“半端ない”バックヘッド弾を決めた。1-0の後半16分、右CKで飛び出してきたGKの前に入って頭を合わせた。ゴールに背を向けた難しい体勢だったがきっちりと枠に飛ばし、その存在感を見せつけた。

昨季リーグ戦11得点を挙げたエースFWクルーゼがトルコ1部フェネルバフチェに移籍。コーフェルト監督は「ユウヤはマックス(クルーゼ)のポジションでプレーしている。そこが彼の理想的なポジションだ」とドイツメディアの前で明言。クルーゼの代わりとなる新エースは大迫になったと話した。

大迫は試合後にインスタグラムで対戦した乾とのツーショット写真をアップし「この調子で開幕迎えられるように頑張ります」と現状のパフォーマンスに納得している。乾からツイッターで「サコ(大迫)はやっぱりうまかった」と絶賛されるほど。日本代表で不動のエースは順調に調整を続けている。

結果を残した大迫が、クラブでもエースの座をつかみ取った。7日に行われた今季最初の練習試合でも1得点を挙げているが、指揮官からは「彼の強みはストライカーだけでなく、トップ下やインサイドハーフでもプレーできることだ」と、得点力よりもユーティリティー・プレーヤーという認識を持たれていた。だがここ4試合で2得点と結果を残し、点取り屋であることをアピール。これで8月17日のリーグ開幕デュッセルドルフ戦では、自身が望んでいるセンターフォワードとしてプレーできる可能性が高まった。