久保チーム勝利も得点絡めず、連係欠如で見せ場なし

Rマドリード・カスティージャでデビューした久保(中央)

<強化試合:Rマドリード・カスティージャ3-0アルコルコン>◇7日(日本時間8日)◇マドリード

【マドリード(スペイン)7日(日本時間8日)=高橋智行通信員】レアルマドリードの日本代表MF久保建英(18)が今季登録されたカスティージャ(Bチーム)でデビューした。

カスティージャのプレシーズンの5戦目。久保はこの日、同じ18歳のブラジル人FWロドリゴとともに初めてチームに合流。練習なしのまま背番号7をつけてカスティージャのデビューを果たした。

久保は4-3-3の右ウイング、ロドリゴは左ウイングに入った。

【前半】カスティージャはアルコルコン相手に連係がうまくできず、開始10分までに決定機を3度作られた。

その後、パスを回すもシュートまで持っていけず、久保も裏を狙うが、パスをうまく通せなかった。その一方、アルコルコンも最初の勢いを失い、膠着(こうちゃく)状態が続く。

時間が経過し、カスティージャは35分にようやくミゲル・バエサが初めてシュートを枠に飛ばすと、37分にロドリゴが前線のプレスでボールを奪い、パブロとの連係から先制点を奪い、前半を終了した。

【後半】カスティージャは開始早々の3分、左サイドの深い位置からのマイナスの折り返しをミゲル・バエサがゴール前で合わせて追加点を奪った。その後、両チームとも大きなチャンスを作れず、久保もほとんどボールに触れないまま時間が経過。25分に計70分のプレーで、久保はピッチを去った。

その後、83分にペドロが3点目を決め、カスティージャは3-0で快勝。これまでミランデス、ルーゴの2部リーグ勢に敗れていたが、この日は3-0の勝利を挙げ、プレシーズンマッチ5試合の結果は3勝2敗となった。

久保は、右ウイングでプレーしたが、外に張るというよりは中に入り、少し下がってのプレーが多かった。

前半はボールタッチの数が多かったが、前を向いて受けることはできず、見せ場も7分と44分のプレーのみだった。後半はボールタッチ数が減っていた。

全体を通じて、時折1対1での強さを見せたものの、最後まで得点に絡むことができずに70分にピッチを去った。

チームは3-0の勝利を収めたが、久保はトップチームでプレーした時と比べ、連係の欠如もあり、見せ場はほとんどなかった。