長谷部「最低限の結果」主将マーク巻き若手を鼓舞

後半、同点となるオウンゴールを誘発したフランクフルトMF鎌田(ロイター)

<ブンデスリーガ:フランクフルト2-2ドルトムント>◇22日◇フランクフルト

MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルトはホームでドルトムントと2-2で引き分けた。

長谷部は3バックの中央でフル出場。鎌田は後半22分から出場し、同点となるオウンゴールを誘発した。

長谷部の試合後の一問一答は次の通り。

-勝ちに等しい、引き分け

長谷部 そうですね、2回追いつくという形でしたし、相手がドルトムントでしたんで、勝ち点1を拾えて、まあ、良しとしなければならない結果かなと思う。前半は自分たちが相手をリスペクトしすぎて、臆病な戦いになってしまった。途中から自分たちもやれるという感覚をみんなが得て、少しいけるようになった。そのへん、試合の中で波があるというのは、修正していかなければならないところだと思いますが、今日ローテーションをして、いろんな選手が出て、またチーム内の競争も激しくなるので、それはそれでよかったなと思います。

-相手の出方を見ながら修正できたのか

長谷部 自分たちのやり方としては、あまり前からいかずにブロック組んでという形でやったんですけど、ブロック組んでもなかなか、プレッシャーのいくところがいけてなかったりとか、球際いけてなかったり…。ボール奪ってからの1本目のパスをすぐ奪われていたり。ゲーム最初の30分はうまくいってなかったので、そこを前半のうちに追いついて取り返せたのは大きかったかなと思います。

-前半のうちに修正できたきっかけは

長谷部 やっていく中で、なんか、できるんじゃないかと。まあ、若い選手が多いんで。出た選手、そうした選手たちが少しドルトムントという名前に、前半の最初30分くらい押されてたかなという感覚があった。それが少しずつ、修正されていった。

-ピンチが続いていたが、後ろから声をかけたのか

長谷部 今日はキャプテンが出てなかったので、僕がキャプテンマークを巻いてやりましたけど、若い選手が多いので、とにかく声を出して、やろうというのは話していた。最低限の結果が取れたので、この勝ち点1を次につなげるために、次のウニオンベルリン戦で勝ち点3を取らなければならないと思う。次の試合、すごく大事になると思います。

-新加入のシルバがゴールを決めた。チームにとって大きいか

長谷部 そうですね、アンドレ・シルバもそうだし、大地(鎌田)もね。あれ、大地の得点になるんですか?」

-オウンゴールかと

長谷部 オウンゴールですか。2人とも、新しい選手。そういう選手がね、どんどん取ってくれれば、チームもどんどん乗ってくる。大きなことだと思います。

-アーセナル戦の負けを受けてこの日に向けて調整してきた点は

長谷部 アーセナルとの試合自体も、すごい悪かったわけじゃなくて。自分たちもかなりチャンスを作っていたし、最後、こっちでいう最後の決意みたいなのが欠けていたので、それを、やっぱりそこを、もっと求めてやろうと話していた。失点シーンなんかは、まだまだ修正しなきゃいけないところですけど。新しいチーム、かなり選手が新しくなったので、監督が言っているのはとにかく我慢と、とにかく続けることと成長を止めないと。

それと自分たちのこの自信を絶対に失わないというのは、今週2連敗していた中でも言われていた。今日のこの、引き分けですけど、また前向いてやっていけるんじゃないかなと思います。(中野吉之伴通信員)