鎌田「もったいない試合」後半途中出場で黒星

<ブンデスリーガ:シャルケ1-0フランクフルト>◇15日◇ゲルゼンキルヘン

MF長谷部誠(35)、MF鎌田大地(23)が所属するフランクフルトはアウェーでシャルケに0-1で敗れた。

長谷部、鎌田ともにベンチスタート。鎌田は53分から途中出場。ローデと交代で入る。78分、右サイドからドリブルで相手をかわしてクロス。相手の守備に跳ね返される。中盤に降りてボールを落ち着かせようとするが、ロングボールが多く、あまりボールにかかわれない。80分、右サイドでドリブルで持ち運びFKを獲得。89分、左サイドからのクロスに飛び込むが相手のブロックにあいシュートは打てなかった。

長谷部は出場せず。この日はミックスゾーンに姿を現さなかった。

以下、鎌田の一問一答

-引き分けにもっていきたい試合だった?

「まあ、そうですね。どっちのチームも今日は、良くなかったと思いますけど、うちとしては勝ち点1は持って帰れるだろうなって内容だったので。すごいもったいない試合」

-今日は試合にはチームとしてどういう感じで入ろうとしていた?

「今回はミーティングしなかったので、チームがどうやってするかは。スタメンで出る選手だけちょっと話してたかもしれないですけど、あんまり僕はわからなかった」

-途中出場で入った時には具体的にどんな指示で?

「前でうまくボールキープしてとの話だったんですけど。僕が(交代で)入る前に話をして、入るところに立っていたら失点した。言われてたことと、いざピッチ入ってやるとなったら違うものになった」

-相手選手が退場になったところでチームとしてうまくチャンスを生かしきれなかった?

「僕が入って10分後くらいに一人向こうが退場になって。もっと押し込めるかなと思いましたけど、うちの選手も1人、交代枠使った中でけがしちゃって、ほとんど10対10みたいな感じになっていた。そういう部分でもついてないなと思うし、最後の部分でチームとして工夫すれば、もっとチャンスが作れたと思いますけど。うちはそういう部分がいま全くできてないので、数的有利になったとしても、相手はあまり怖くなかったと思うし。そういう部分は大きな課題になるかなと思います」

-今日もクロスの数で言えば多いわけだけど、決定機につながらない

「クロスの上げ方もただラフに上げているだけなんで。すっごい浅い位置からあげてるし、ああいうあげ方されると、僕自身ほぼノーチャンスになるし。僕はもう少し、サイドでうまく崩しながらやりたいっていう感覚がありますけど。それがいまいち、今の選手だと難しい部分が多いと思います」

-この前の試合後(ギマラエス戦後)にも、深いところまでいって折り返してもらってという攻撃が増えたら、ということを言っていたけど、深いところまで行けないのはなんでだと思っている?

「チームがすごいばらばらというか、ボール受けたがらない選手が多い。コスティッチはコスティッチで一人で打開できる選手だし、一人で無理してでもやろうという感じもあるし。みんながいますごい、チームとしてばらばらというか、統一できないという感じがとてもありますね」

-それはトレーニングとか、監督の方からのアプローチは?

「もちろんギマラエス戦前は練習できる日数が多かったので、崩しの部分とかやりましたけど、ギマラエス戦が終わってからは練習する時間もなかったし、そのままシャルケ戦を迎えたという感じ。なかなかこう、すぐ直るものではないと思いますけど。うちの良さはアグレッシブに守備して、カウンターの速さだったりだと思いますけど。今年はちょっとうちがボール支配する試合が増えるなど、難しい試合が多い。逆に相手の実力が上のバイエルン、レーバークーゼンだったりすると、チームとしてやることがはっきりする。そのほうが結果が出てると思う。下位相手でボールを支配できる試合が、今とても難しいかなと思います」

-今日はそのあたり前半とか深いところで守って攻めるみたいなのがある程度あったなと思ったが?

「いつもは前から前からという感じでしたけど、今日はあまり前からはいかず、少し下がって相手にやらせてというやり方でやっていた。見ていても失点する感じはしなかったし、セットプレーでも、相手に長身選手がいなかったので、変な失点の仕方をしなければ、(勝ち点)1以上は、持ち帰れるかなと思って見てました。やっぱり失点の仕方もイージーだったし、すごいもったいないなと思います」

-あと2試合、練習で修正する時間も少なく、どうやって行くのが大事になるか

「まあでも練習はできないので、次はホームのケルン戦。うちのサポーターも、すごい後押しをしてくれると思う。しっかり頭の部分だけ切り替えて、やっていけば。勝ち点3をとれるだけでだいぶ変わってくると思うの。みんなでうまく頭を切り替えてやらないとだめかなと思います」

-自分自身で頭を切り替えるためにやっていることは

「僕はそこまでこう、なんていうんだろう、チームのことを考えるまでの余裕は正直ない。僕自身のことだけ考えて。僕自身が良ければチームのためになると思うし、僕は毎試合、自分のプレーが良かったか、悪かったかを考えている。自分がいいプレーができるようにやっていくだけだと思っているので。そこまで深くは、考えてはいない」

-今日の自分のプレーについて

「いや今日はもう、まず朝監督と話して、僕自身が監督に『スタートからはできない』と言った。『残り30分くらいならできる』という話をしていた。身体的にも。思ったよりもアップもする時間もなく、すぐ呼ばれて。後半始まる前に『15分くらいしたらいく』という話だったんですけど、(後半)始まって5分くらいで呼ばれちゃったんで。うまくウオーミングアップができず。ミスも多かったし、まあ、いいものではなかったかなと思います。ここ数試合はフィーリングもよかったし、得点も取れそうな感じがするので。ケルン戦で切り替えて、得点を取ればいいかなと思います」

-そうしたフィジカル状態でも監督が鎌田選手を起用しようとするのは今シーズンここまで出してきたパフォーマンスがあったからだと思うが

「そういう部分で信頼は感じることができているのでね、いいことだと思う。僕もだんだんチームの軸というか、真ん中のポジションなんで、だいぶこう僕の形というのも作れてると思う。そういう部分で成長をすごく感じる。リーグ戦で得点がないので、得点を決められれば。1年というか、あと半年後、シーズン終わった時に見れば、とても成長しているんじゃないかなと思います」(中野吉之伴通信員)