久保同僚のFWエルナンデス、来季はマジョルカ去る

スペイン1部マジョルカで久保建英と一緒に攻撃陣を形成する、ワトフォードから期限付き移籍中のコロンビア人FWクチョ・エルナンデス(21)が1日、母国のメディア「トケ・スポーツ」の番組「世界のコロンビア人」に出演しインタビューに答えている。

期限付き移籍元のワトフォードについては「僕に大きな自信を与えてくれた。少し前に契約延長の機会があったんだけど、彼らはチームプロジェクトに僕を含むことを求めてくれたので契約延長したんだ」と明かした。

将来については「ワトフォードは来季、僕を戦力に考えていると伝えてくれた。何も確約することはできないが、ワトフォードにいるという興味や可能性がある。僕は彼らにとても感謝しているし、長年所属してきたワトフォードのユニホームを着る時がついにやって来た」と語り、来季マジョルカを去る意思を伝えた。

マジョルカ入団の経緯については「僕にはエスパニョールやベティス、バリャドリードなどのオファーがあったけど、けがをした後、ほぼ全てが失われ、残ったのはマジョルカだけだった。1部リーグでけがをした選手が契約されるなんてことはめったにないし、誰もそんなことをしないので、マジョルカには感謝しているよ」と明かした。

エルナンデスは入団後、シーズン前からの長引くけがで出遅れ、マジョルカデビューは昨年12月のバルセロナ戦だった。それから徐々に調子を上げていき、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断される前まで久保、ブディミールとともにチームの攻撃を引っ張り、3選手の頭文字を取り「BCK」と呼ばれるビセンテ・モレノ監督のトリデンテ(三つまたの矛)を形成するまでに至っていた。(高橋智行通信員)