長谷部「やめるかどうか全然決めていない」一問一答

ウェブで日本のメディアの取材に応じたフランクフルトMF長谷部

元日本代表で長く主将も務めたフランクフルトMF長谷部誠(36)が24日、オンラインで取材に応じ、来季は選手とクラブアンバサダーの「二刀流」に挑むことを明かした。

このほど、クラブと来年6月30日までの契約延長で合意しサイン。引退後もクラブのブランドアンバサダーとしてチームに残るとされていたが、長谷部は「アンバサダーとしては実際に契約は7月1日から始まります」と説明。アンバサダーの契約は3年で、クラブのイベント参加などの役割のほか、指導者ライセンス獲得の支援の内容も入っているという。

長谷部との一問一答は以下の通り

-ブンデスリーガが再開になった

長谷部 約2カ月の中断期間があったのですが、実際に再開が正式に決まったのが、再開初戦の10日前。それまではいつ再開するか分からない状態で、体のコンディションもそうなんですけど、メンタル面での調整も難しかったですね。チーム練習ができたのも10日間ぐらい。リーグがスタートして各クラブ、それぞれフィットしていないというか、何より、ブンデスリーガはどのスタジアムもサポーターで埋め尽くされている中でゲームしていたので。何より、無観客試合ということで、寂しさは感じますけどね。

-クラブと契約を延長して将来的にはアンバサダーを務めると

選手としての契約は2021年の6月30日までの契約にサインをしました。アンバサダーとしては、実際に契約は7月1日から始まります。その契約は3年間。(アンバサダーは)クラブに対して、いろんなイベントに出演したり、チームに対してアドバイスをしたりとか、いろんな役割があるんですけど、それは実際、来季も選手をやりながらその契約もあるので。引退してからではなく、すぐに始まる契約なんですよね。来季の契約が終わった後に、自分がサッカーをやめるかどうか今現在、まったく正直、全然決めていなくて。チームとも話をしていて。実際、(アンバサダーは)3年契約があるんですけど、来季、選手としての契約が終わった時、まだ自分がプレーしたくて、それがたとえば違う国かもしれないんですけど、そういうことになっても、プレーヤーとして続けることはチームも受け入れてくれてますね。それとともに、僕がチームに頼んで契約の中に入れてもらったのは、こちらで、ドイツで指導者の勉強をする部分。ライセンスを取ったりとか、あとはクラブの若いカテゴリーで指導をさせてもらったりする文言も入っている。そこは少し、日本だとあまりない契約かもしれないんですけど、ドイツではスタンダードなものなので。僕としては、現役終わった後、何やるか決めてないんですけど、1つの興味あるものとして、指導者を考えているので。そこでクラブに協力してもらうことは、クラブと自分の要求の、持ちつ持たれつの契約だと思っています。

-来季、若いカテゴリーを教えるのか?

コロナウイルスの状況の前に、ドイツサッカー協会とコンタクトをしていて。通信制でやる形とか、そういうものを始める話をさせてもらっていたんですけど。今、この状況になったので話がストップしているんですけど。実際には、もう、来季から、そこの指導者のライセンスを取るところは始めようかなと思っていますね。

-森保監督とコミュニケーションは?

長谷部 先月もお電話をいただいて。今、大変な状況だけど頑張ってくれと連絡をいただいた。いつも、気にかけてくださって。ただ、自分も日本代表という場所を自ら退いてしまった身なので。自分にできることがあれば、サポートできればという気持ちはもちろんありますし。気にかけていただいてもらってるだけで、ありがたく思っています。

-日本サッカー協会(JFA)のアスリート委員会のメンバーになった。委員長の川口(能活)さんとは話したのか

能活さんとも連絡をしまして。自分は海外が長いので、海外で長くプレーしている選手からの視点で日本のサッカー界をよくできるか分からないですが、アドバイスできることがあればしていきたいと思っていますし。まだ立ち上がったばかりなので、会議も開けてないのですが、日本サッカー界のために自分も何かできることがあればと引き受けさせていただいた次第です。