長谷部、来季は選手&アンバサダーの「二刀流」も

ウェブで日本のメディアの取材に応じたフランクフルトMF長谷部

元日本代表でブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトMF長谷部誠(36)が24日、オンラインで日本メディアの取材に応じ、来季は選手とクラブのアンバサダーの「二刀流」になることを明かした。クラブは22日に来年6月30日まで契約を1年延長することで合意したと発表。同時に、長谷部はクラブアンバサダーの契約も結び、契約期間は今年7月1日から3年となる。自身の進退に「今現在、正直、全然決めていない」と前置きした上で「来季、選手としての契約が終わった時、まだ自分がプレーしたくて、それが例えば違う国であっても、選手を続けることはチームも受け入れてくれてます」と契約内容を明かした。

アンバサダー契約の中に指導者ライセンス取得の勉強も含まれ、クラブの若いカテゴリーで指導する文言も入っている。「僕としては現役が終わった後、何をやるか決めてないんですけど、1つの興味あるものとして指導者を考えている」と話した。ドイツでは、長年在籍した選手が、ライセンス取得の費用などクラブの支援を受けるのが一般的だという。長谷部は既にドイツサッカー協会とライセンス取得に向けコンタクトを取り、通信制での来季の受講を進めていた。その直後に、新型コロナウイルス感染拡大で動きがストップしたが「実際には、来季から、指導者のライセンスを取るところは始めようかなと思っています」とした。ドイツでは、日本でいうS級ライセンス取得までには、最短でも3、4年かかるという。

<長谷部一問一答>

-ブンデスリーガが再開になった

長谷部 再開が正式に決まったのが、初戦の10日前。それまではいつ再開するか分からない状態で、体のコンディションもそうなんですけど、メンタル面での調整も難しかったですね。何より、無観客試合ということで寂しさは感じます。

-クラブと契約を延長して将来的にはアンバサダーを務める

長谷部 僕がチームに頼んで契約の中に入れてもらったのは、こちらでドイツで指導者の勉強をする部分。ライセンスを取ったりとか、あとはクラブの若いカテゴリーで指導をさせてもらったりする文言も入っている。現役終わった後、何やるか決めてないんですけど1つの興味あるものとして、指導者を考えている。

-森保監督とコミュニケーションは?

長谷部 先月もお電話をいただいて。今、大変な状況だけど頑張ってくれと連絡をいただいた。いつも、気にかけてくださって。ただ、自分も日本代表という場所を自ら退いてしまった身なので。自分にできることがあれば、サポートできればという気持ちはもちろんありますし。気にかけていただいてもらってるだけで、ありがたく思っています。