パーティー移籍でアーセナルが60億円の契約解除金

トーマス・パーティー

アトレティコ・マドリードのガーナ代表MFトーマス・パーティー(27)がスペインの今夏の移籍期間最終日の5日、アーセナルに移籍したことをスペイン紙マルカ電子版が同日に報じている。アーセナルはAマドリードが設定する契約解除金5000万ユーロ(約60億2500万円)を支払い、トーマスとの契約を完了させた。

同選手はAマドリードの下部組織出身。Aマドリードからは23年6月30日までとなっている契約の延長オファーを何度も受けていたが、十分に評価されていないと感じる内容だったため、残留を基本線としつつも、ここ1年間合意しないまま時間だけが過ぎていた。

実際、トーマスは近年のチーム内ではディエゴ・シメオネ監督に特に起用されてきた選手の1人であったにも関わらず、給与はメンバー内で最も低いグループに位置していたとのこと。 クラブ首脳陣に不満を抱えていたトーマスだったが、アーセナルが当初、契約解除金を支払う意思を見せていなかったため、今季もAマドリードでのプレー継続を考えていたという。しかし移籍期間最終日、トーマスを高く評価したアーセナルの努力が鍵となり、プレミアリーグ行きが決定したのである。

マルカ紙は公式サイトで同日、「5000万ユーロ(約60億2500万円)でのトーマス移籍がAマドリードにとって良いニュースか?」というアンケートを実施したところ、58%の人々が「いいえ」と答え、移籍を残念がっていた(全回答数約4万3000人)。

一方、Aマドリードは移籍期間最終日、アーセナルからウルグアイ代表MFルーカス・トレイラ(24)を今季1年間の期限付き移籍で獲得している。マルカ紙によるとこの契約には2000万ユーロ(約25億円)での買い取りオプションが含まれているとのことである。(高橋智行通信員)