ヘタフェ久保「過去について話したくない」一問一答

入団会見に臨んだ日本代表MF久保(左)(クラブ提供)

スペイン1部ヘタフェに期限付き移籍した日本代表MF久保建英(19)が18日、オンラインで行われた入団会見に出席した。ビリャレアルからプレーの場を移したことについて、出場機会を確保するためだったと説明した。スペインメディアの矢継ぎ早の質問に、流ちょうなスペイン語で対応した。久保の会見の一問一答は次の通り。

-ヘタフェに入団したことについては

久保 このクラブとの契約を可能にしてくれたすべての人たちに感謝しています。監督とはあまり話せませんでしたが、僕が知っていることをやるように言ってくれました。

-ビリャレアル退団とヘタフェ加入の理由は?

久保 僕はまだ若いので、選手として感じることを必要としています。環境を変えた理由はそれ以外にはありません。入団理由はいろいろとありますが、ヘタフェが僕に最も興味を持ってくれたクラブであり、最初から信頼を寄せてくれました。他にもオファーはありましたが、僕はヘタフェを選択し、ここにいます。

-(11日の)エルチェ戦で既にデビューし、2得点にも絡んだ

久保 まず結果を手に入れることができましたし、(大雪の影響による)非常にまれな遠征に勝つことができました。そして直接的ではありませんが、2ゴールに絡むことができたことは自信になります。

-久保と同様に、バルセロナの下部組織で育ったチームメートのククレジャとアレニャがいます

久保 カルレス(アレニャ)やククと一緒にプレーしたことはありませんでしたが、彼らや他の選手たちととてもうまく理解し合うことができましたし、やりやすさを感じました。そして監督もチームの守備と攻撃の仕事がどのように機能するかをしっかりと説明してくれました。それら全てが僕の適応を早める助けになっています。

-ファンの大きな期待によるプレッシャーは?

久保 ファンの応援は素晴らしいものであり、プレッシャーなんて存在しません。僕は好きだからサッカーをやっているのであり、やっていることを幸せに感じています。

-ヘタフェでの目標は?

久保 チームに貢献し、みんなで一緒に目標を達成したいです。それが選手として自分を成熟させる助けになると思います。

-たくさん走るプレースタイルのヘタフェに適応できますか?

久保 人生で最も好きなサッカーをプレーするために足りないことは全てやります。ヘタフェは対戦相手にとってチャンスを作るのが難しく、ゴールしづらいチームですが、そのためには一生懸命取り組む必要がありますし、僕はここに来る前からそのことを分かっていました。チームに貢献するため、最大限のことができればと思っています。

-守備的なダブルボランチを採用するヘタフェが、久保の加入で変化する可能性があるのか?

久保 さまざまなオプションがあるのは常にいいことです。僕の入団がみんなにとってポジティブなものになることを願っています。前に言ったように全力を尽くすつもりですし、監督とはすでに話をしていますが、もっと話したいですし、コーチングスタッフやチームメートとももっと話せることを望んでいます。

-ヘタフェ移籍はレアル・マドリードからあった話か?

久保 まず僕はヘタフェに集中しているので、過去について話したくありません。代理人を通じてヘタフェのオファーがあることを聞き、僕はそれをとても気に入りました。それから交渉がスタートして素早く進展し、ここにいることになりました。

-ヘタフェ入団はレアル・マドリードと地理的に近いことが関係していますか?

久保 それは僕の入団とは関係ありません。ヘタフェが(スペイン南部の)アンダルシアだったとしても同じように入団していました。ヘタフェは僕に大きな興味を示してくれましたし、僕は全力を尽くすつもりです。

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会見の最後に、久保は日本語で「こんにちは、久保建英です。今回、ヘタフェに移籍できて非常にうれしく思っていますし、獲得してくれたヘタフェのスタッフや監督など、いろいろな方々に結果で恩返しをしていけたらと思います」とあいさつし、締めくくった。(高橋智行通信員)