セリエA初弾の吉田麻也、中田英寿氏と肩並ぶ存在に

<セリエA:パルマ0-2サンプドリア>◇24日◇パルマ

サンプドリアのDF吉田麻也が、待望のセリエA初ゴールを記録した。吉田の攻守に渡る活躍もあり、アウェーで貴重な勝ち点3をつかんだ。

吉田は、18日にサンプドリアとの契約を22年6月末まで、延長したばかり。欧州の主要リーグでたくましく生き抜く日本代表主将は、ゴールで自ら契約延長を祝う形となった。

前半25分の得点は、右からのクロスのこぼれ球を、うまく左足で決めた。セットプレーからの流れでゴール前にいた。相手の足に当たったボールが、目の前にこぼれてくる幸運もあったが位置取りと、反転しながらの正確なシュートによって生まれた待望の初ゴールだった。

会場はパルマのホーム、エンニオ・タルディーニ・スタジアム。かつて、パルマに在籍した中田英寿氏もプレーした。

この1点で、吉田はその中田氏にも肩を並べた。

日本人選手で、イングランド・プレミアリーグとイタリア1部のセリエA、世界最高峰ともいわれる両リーグで得点を決めた日本人として、ペルージャやボルトンでゴールを決めた中田氏に並ぶ存在となった。

吉田は長く在籍したサウサンプトンでプレミアリーグで6得点を記録している。最後の得点は17年12月のレスター戦(ホーム)で、所属クラブのリーグ戦では、実に3年1カ月ぶりの得点だった。

なお中田氏のプレミアでの最初で最後の得点は05年10月23日のウェストブロミッチ戦(ホーム)での直接FK弾によるもの。