久保建英「今の状況で五輪に出たいとは…」一問一答

久保建英(19年6月撮影)

ヘタフェ所属の日本代表MF久保建英(19)が、クラブのインタビューにスペイン語と日本語で答えた。そのもようをクラブの公式サイトが27日に伝えている。

-ヘタフェについて

久保 あまり時間がたっておらず、いろんなところを知れてはいませんが、ここ2週間ほど見てきたところでは、本当に自分が成長できそうな環境かなと思います。

-リーグ戦について

久保 1週間単位でチームの状況だったり順位だったりというのがどんどん変わっていく中、自分が来てから2試合勝って1試合負けていますけど、過去のことは全部忘れるつもりで、次の日曜日に全力で向かっていきたいと思います。

-リーグ戦が拮抗(きっこう)しているか?

久保 今季はチーム同士の均衡が結構保たれていると思いますし、勝ち点差6から8ポイントぐらいのところに10チームくらいいる状況です。どのチームにも弱みと強みが本当にありながら、自分たちも含めて弱みをうまく見せないように戦えていると思っていますし、そういったところで今季は均衡が保たれているのかなと思います。

-ビルバオ戦で大敗を喫したことによりアラベス戦が重要か?

久保 まず今週の試合、目の前の試合が一番大事というのは常に変わらないですが、その後に2、3試合、非常に難しい試合が来るというのも事実なので、ここでしっかり勝ち点3を拾うのが大事かなと思います。

-ロッカールームについて

久保 まずは本当にこのチームは非常に愉快な仲間たちというか、言い方は変ですけど。明るい選手が多いですし、チームとしてもとても明るいなという印象があります。そういったチームは新加入選手にとっては非常に良い環境なのかなと思います。

-自分は成熟した人間か?

久保 自分ではそんなに落ち着いているとは思っていませんが、小さいうちからプロに上げてもらって、大人の選手たちとピッチ内外でコミュニケーションを取ることが、今の自分のしゃべり方だったり、在り方につながっているのかなと思います。

-大きな期待が寄せられていることについて

久保 まずはやっぱり、リーガでプレーしたい日本人選手がいろいろといる中で、こうやって自分がリーガでいい試合をできたり、そういう試合をすることによって注目させてもらえるというのは、自分にとっても日本にとってもすごくいいことだと思うので、しっかり頑張っていけたらいいかなと思います。

-責任を感じているか?

久保 ファンやいろんな人たちが自分に注目してくれるということは、どういった形かは分からないですけど、結果だったりいいゲームだったりというふうに返していかなければいけないと思いますし、責任というよりは要求というふうに、みんなからの期待値が高い分、自分もいいプレーで応えるのが筋なのかなと思います。

-日本のサッカー人気について

久保 なんでサッカーがすごく人気かという理由としては、サッカー強豪国になろうとしているのが今の日本の現状だと自分は思っていて、そういった中でリーガだったりプレミアリーグだったり、いろんな強いリーグを見て、そこに追いつこうという一心でJリーグもやっていると思いますし、サッカー協会もやっていると思うので、そういった意味で自分みたいな選手がどんどん出てくるのも大切だなと思いますし、こういった経験を自分が生かしていければいいかなと思います。

-東京五輪について

久保 まずはやっぱり健康が第一なので、今この状況でオリンピックに出たいとか言うつもりは全くないですが、たらればですけど、もし開催できた時のために100%の力で準備しておくというのが選手としての義務だと思うので、それはどのスポーツも関係なく、まだ開催されるかも分からないですけど、された時のために準備というのは必要なのかなと思います。

-テレビゲームについて

久保 自分はゲームが得意な方ではないですし、プレイステーションとかそういったゲームは得意ではないんですけど、見ていて楽しいですし、例えば自分が小さい頃の目標の1つとして、自分が見る側ではなくプレーする側にまわりたいというのがあって、自分のキャラクターがゲームに出てくるというのは非常に感慨深いことだなと思います。

-日本のファンにメッセージ

久保 こんにちは、久保建英です。残りのシーズン、ヘタフェで自分ができる最大限のことをやっていきたいと思っていますし、無観客試合でいつ観客が入るか分からないのですが、入った時にも無観客でも、より一層最大限のプレーで期待に応えられるように頑張りたいと思います。

(高橋智行通信員)