欧州CL17日から決勝T 藤田俊哉氏V予想/連載1

ボルシアMGのマルコ・ローゼ監督

欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントが2月16日(日本時間17日)からスタートする。かつてユトレヒト(オランダ)でプレーし、現在は日本サッカー協会(JFA)技術委員会強化部会員として欧州サッカーに精通する元日本代表MF藤田俊哉氏(49)に同大会への思い入れや見どころ、予想などを聞いた。

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藤田氏は現在オランダを拠点に欧州各地を回り、各国リーグをくまなく視察。日本人選手の状態をチェックしたり、現地関係者とのネットワーク作りに奔走している。そんな同氏が今欧州CLの見どころとして真っ先に挙げたのが、意外にもボルシアMGのマルコ・ローゼ監督(44)だ。

マインツでの現役時代にクロップ(現リバプール)トゥヘル(現チェルシー)両監督のもとでプレーしてエッセンスを吸収。トゥヘル監督時には、現役を引退して下部組織の指導者にも就任した。その後、南野拓実らを擁するザルツブルクを率いてオーストリア1部を2度、オーストリア杯を1度制した。藤田氏は「選手としてはトップ・オブ・トップじゃない。そういう人が下部組織から上がってきて。さらにドイツから離れてオーストリアに行って結果を残し、レッドブルグループから離れてまたボルシアMGで勝負している。そこが興味深い」という。

ただボルシアMGが優勝候補か? となると、話は違ってくる。SNS等でだれでも高度な戦術について言及できる時代。そんな中「もちろん勉強はする。でもサッカーの本質はボールを大事にして、パスをつないで、相手のゴールを取ること。そういうシンプルなスポーツから離れたくない」という藤田氏は、選手の状態や日程、リーグ戦での状況などを総合的に考えて判断する。

「自国リーグで2位と勝ち点が離れていて、選手層があるチーム。差をつけて、優勝できるほどの力があるチームは、シーズン終盤、CLに集中できる。やっぱりバイエルン(ミュンヘン)とかパリ・サンジェルマン、ユベントスが最終的には来るんじゃないかな」とV候補3クラブを列挙。イングランドのチームは過密日程の影響で優勝には届かないとし、現在プレミアリーグで圧倒的な強さを見せているマンチェスター・シティーについても、太もも裏の負傷で戦列を離れているデブルイネの穴を懸念した。

最後に藤田氏は「大穴でバルセロナにかけたい。なぜかというとバルセロナが好きだから」と笑った。「オランダを拠点にしているし、クーマン監督を応援している。過渡期にあったバルセロナを若手に切り替えているし、調子の悪かったグリーズマンもエンジンがかかってきた。(6月で契約の切れる)メッシも最後の花道を飾りたいんじゃないか」。多額の負債を抱えるチームがメッシを引き留めない可能性も考慮した上で、その奮闘に期待した。

◆欧州CL 欧州のクラブレベルで最も権威ある国際大会。55-56年に欧州チャンピオンズ杯の名で始まり、92-93年に現在の名称に変更。前身大会を含め最多優勝はレアル・マドリード(スペイン)の13度で、ACミラン(イタリア)が7度で続く。昨季は新型コロナウイルスの影響で準々決勝からホームアンドアウェー方式でなく、リスボンでの短期集中開催となり、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が史上初めて全勝優勝を成し遂げた。

◆テレビ放送 欧州CL決勝トーナメントはWOWOWで全試合生放送、同時配信。欧州リーグ決勝トーナメントも注目試合を生放送、同時配信される。