バルサ・クーマン監督解任しても約15億円支払い免れず スペイン紙電子版

バルセロナのロナルド・クーマン監督

バルセロナがロナルド・クーマン監督(58)を解任したとしても、約1200万ユーロ(約15億6000万円)を支払わなければならないと、スペイン紙アス電子版が29日に報じた。

契約があと1シーズン残るクーマン監督には、たとえクビになっても、その分の年俸800万ユーロ(約10億4000万円)を受け取る権利がある。さらに新型コロナウイルスの影響による財政難で、まだ今季の給与の約43%が支払われていないため、バルセロナはクーマン監督を解任しても、しなくても結局、合計1200万ユーロ(約15億6000万円)を支払わなければならない。

バルセロナは昨夏解任したセティエン前監督から、裁判を通じて400万ユーロ(約5億2000万円)の違約金を請求されている。クーマン監督を解任した場合、バルベルデ監督を解任した20年1月からのわずか1年半で、監督への違約金だけで、3000万ユーロ(約39億円)もの大金を支払うことになり、さらに新監督への報酬を支払わなければならず、監督交代は容易ではないもようだ。(高橋智行通信員)